今日も一日お仕事&育児おつかれさまです。
負けず嫌いのサラリーマンとして社畜のごとく働き、並行して育児・家事も全力奮闘中のかまちです。
今回は「証券担保ローンの活用の魅力と株式移管手続き」を紹介します。
株式移管って使い道あるの?
証券担保ローンは便利なの?メリデメは?
と考えている方々の助けになれば幸いです。
結論|証券担保ローンは生活防衛資金として機能!株式移管で厚みマシマシ

株式移管の意義は、証券会社ごとの取引手数料や特典の違いよりも、「証券担保ローン」を最大限活用できる点にあります。
2025年6月から楽天銀行・証券でも証券担保ローンの提供が始まりました。
利用を始めた結果、株を売却せずに即日現金を用意できる利便性と低金利(約1.9~3.9%)で頼れる経済性は、家計の心強いセーフティネットとして機能しています。
証券担保ローンの借入額は、保有する株式の残高(評価額)に影響されます。
そこで評価対象の株式評価額を厚くすべく、MONEX証券から楽天証券へ株式の移管手続きを行ったところ、無料かつ紙1枚で簡単に手続きできました。
証券担保ローンは、不測の支出や住宅購入時の繋ぎ資金、銀行残高維持など一時的な資金需要に有効で、配当や優待も受け取れる点が利点です。
一方で、株価下落による担保割れや強制売却のリスクもあることから、短期・少額利用が推奨されます。
JRE BANKの優待特典獲得のために一時的に残高を高くするという特典獲りにもおすすめです。
株式移管をする意味は?証券担保ローンとは?

証券会社毎に取引手数料や特典で違いがあります。
例えば、楽天証券やSBI証券では国内株式の取引手数料が無料であったり、楽天証券では日経テレコンが無料で使えるといった特典があります。
かまち
取引手数料に関しては、どこの証券会社もこぞって無料化を実現し、現状はドングリの背比べ状態です。
どこの証券会社を使っても、利益や節約で大きな違いは見込めません。
しかし今回、私は楽天証券へ株式を移管(振替)しました。
その理由は令和7年6月から、楽天銀行・楽天証券にて証券担保ローンの利用ができるようになったためです。
証券担保ローンとは、保有する株式を担保に資金の借入を行う手段で、借入額は担保となる株式の評価額に左右されます。
複数の証券口座を持っている場合、株式移管を用いて証券担保ローンを利用する証券口座へ集約することで、評価額の厚みを増すことができます。
かまち
したがって、NISA口座から特定口座への移管は残念ながらできません。
MONEX証券でも証券担保ローンは提供されていますが、富裕層向けのため縁がありませんでした。
証券担保ローンは資金力のある法人・個人しか利用できないものと思っていただけに、ありがたいチャンスの到来です。
今回は証券担保ローンのメリット・デメリットと、証券会社間の株式を移管(振替)手続きを紹介します。
証券担保ローンのメリット・デメリット&株式移管のやり方

証券担保ローンの活用は、手数料削減のような小ネタではなく、家計の資金を安定して支える「セーフティネット」として機能する利点があります。
しかし、証券担保ローンはあくまで保有する株式を担保として行う貸付のため、予め株式評価額の水準を高めておかないと効果を発揮できません。
株式評価額の水準を高くするにあたり、複数の証券口座を保有している方の場合は、わざわざ株を追加購入せずとも、1つの証券口座に保有株式を集中すれば解決します。
したがって、株式移管(振替)をすれば、余計なコストをかけることなく証券担保ローンの借入額を高められます。
「株式の移管(振替)なんてやる意味ない」と思っていましたが、証券担保ローンの活用メリットが大きく、思わず今回手続きをしてしまいました。
正直、証券担保ローンの活用のためだけに楽天証券の口座を開設しても良いと思うくらい便利です。
かまち
キャッシュイズキング|お金に困った時の頼り所を用意していますか?

ローンに対して抵抗のある人は多いと思いますし、私自身できればローンには頼りたくないと思っています。
そのため、ある程度は普通預金・タンス預金で現金を残しているという方も多いのではないでしょうか。
ただ、万が一、その現金が急に尽きた時、頼れる術を持っている方はどれだけいるでしょうか?
かまち
しかし証券担保ローンを活用すれば、株を売却することなく、即日には現金を用意できます。
手続きはWEBで完了し、金利も短期プライムレート(=1.875%)~+2%(=3.875%)の比較的低金利で借入れ可能です(楽天証券の場合:2025年9月時点)。
もちろん、担保にした株の配当や優待も、本来通りに受け取ることができます。
かまち
個人の家計も、予期せぬ支出で現金が枯渇すると信用問題になりかねません。
自由な目的で借入する方法として、銀行のフリーローンがありますが、こちらは手続きに1~2週間・金利3%以上付くのが一般的です(2025年10月時点)。
その他にもカードローンやキャッシングのような迅速性の高い借入れ手段もありますが、金利は10%を超えることもザラで、倹約家目線では論外です。
証券担保ローンは株式を保有している条件があるものの、フリーローン等よりも迅速かつ経済面で圧倒的に優位で、いざという時に家計の頼りになります。
証券担保ローンのメリット・デメリット
証券担保ローンの活用メリットとして、以下の内容が挙げられます。
- 株式を売却せずに資金調達できる
- 他のローンより低金利で借りられる
- 迅速な入金が可能
- 使途の自由度が高い
- 返済方法が柔軟
かまち
また、自分の都合で返済時期・額を調整できるのもありがたいポイントです。
一方、デメリットとしては以下の内容が挙げられます。
- 担保価格の変動リスク
- 強制売却のリスク
- 担保価値で借入上限額が決まる
- 貸株の活用ができない
かまち
また評価額以上の借入もできません。
強制売却リスクに関するデメリットは、借入額を控えめにすることで回避できます。
長期で利用すると株価の変動リスクも受けやすくなるため、証券担保ローンは短期での活用に便利とも言われています。
かまち
長期目線で利用すると将来の借入金利が増えかねず、安全サイドなら短期利用がおすすめです。
実例紹介| MONEX⇒楽天証券への移管手続き

楽天証券での証券担保ローンを活用するにあたって、評価資産が厚くなるよう株式の移管手続きを行いました。
実際に、MONEX証券から楽天証券へ株式移管を実施しましたので、その時の手続き内容を紹介します。
始めに、移管元であるMONEX証券から、必要な書類を取り寄せます。
特定口座を利用している場合は、ログイン後の「お客様サポート」→「変更・照会手続き書類一覧」画面内の「特定口座内保管上場株式等移管依頼書(特定口座株式用)」から書類を請求します。
一般講座の場合は、「口座振替依頼書(一般)」から請求します(参考:預けている国内上場株式(ETF、REIT含む)を当社から他社へ移管するにはどうすればよいですか?(MONEX証券 HP))。

届いた書類について、記入例にならって記入していきます。

記入にあたっては、移管先・移管元の加入者口座コード等を確認する必要があります。
MONEX証券から楽天証券へ移管するケースでは、以下の通り確認します。
- 【MONEX証券】ログイン後、画面右側のご自身のアイコン付近から「登録情報」→「登録情報照会」→「お取引店舗情報」に進むと確認できます。(参考:マネックス証券での加入者口座コードがわかりません。(MONEX証券 HP))
- 【楽天証券】ログイン後、「マイメニュー」→「基本情報(マイナンバー・ログイン関連)」→「お客様情報」に進むと確認できます。(参考:国内株式の振替(移管)(楽天証券HP))


記入が完了した書類は、返信用封筒に入れて投函すれば顧客側の作業は完了です。
切手の用意も不要で、1円もかけずに手続きできました。
ただ、webでの取り寄せ手続きから1ヶ月以上経過すると本人確認の資料が追加で必要になってしまうので、届いたら直ぐの返信をオススメします。
かまち
郵送から約1週間後に、移管先の楽天証券から移管完了のお知らせが届きました。
その後、MONEX証券からも手続き完了の旨の郵便物が届き、思ったよりも簡単に済ませることができました。
<参考>
MONEX証券から楽天証券へ株式を移管しましたが、MONEX証券の口座自体は閉じることなく所有しています。
その理由は、MONEX証券を利用する大きなメリットとして、IPOの取扱件数が多く、また抽選が完全平等で行われるためです。
IPO銘柄は人気が強くてなかなか購入は難しいものの、初値が上がりやすい傾向にあります。
そのようなことから、IPO銘柄は資金力のある証券会社のお得意様でないとなかなか手に入らないと言われています。
しかしMONEX証券に関しては、完全抽選のため、資金力の乏しい個人でも購入のチャンスがあります。
そのため、楽天証券の口座と併用して、引き続き使い続けています。
かまち
株式の売買コストやアプリの画面の見やすさから、私は楽天証券をメインに利用し、MONEX証券はサブという位置付けで活用しています。
個人が利用する場合|証券担保ローンのオススメ活用方法3選

個人が私生活で証券担保ローンを利用する場合、以下のような活用方法が挙げられます。
- 不測事態の備え(ex.ライフサイクルイベントへの備え)
- 一時的な繋ぎ資金(ex.住宅購入時の手付金や諸費用)
- 残高水準の底上げ(ex.銀行口座のステータス判定)
- 生活費の補填
- 追加投資の資金
かまち
また、「⑤追加投資の資金」も、投資成果がマイナスになると返済に苦しみます。
私がオススメしたい活用方法は、「不測事態の備え」「一時的な繋ぎ資金」「残高水準の底上げ」としての活用です。
いずれも一時的な利用を前提としており、ローンに抵抗がある方でも活用しやすい方法です。
①不測事態の備えとして

家庭の生活防衛資金として、生活費の3~6ヶ月分、子育て世代であれば6ヶ月〜1年分を準備しておくと安心と言われています。
これは、突然の病気、事故、失業、災害に対応するための備えです。(参考:生活防衛資金とは?金額の目安や貯め方のポイントを紹介(47LIFE フコク生命HP))
かまち
この備えはすぐ使えること、また元本割れがあってはならないため現金で用意するのが原則です。
ただ一方で、多額の現金を家で保管しておくのは防犯上好ましくないため、最低限の現金とすぐに下ろせる普通預金で管理するのが一般的です。
この備えを補うものとして、証券担保ローンを活用できます。
楽天証券の証券担保ローンを設定すれば、楽天銀行の口座へ即時入金が可能です。
即時入金のため不足する預金額を待ったなしで補うことができ、普通預金と同様に速やかに引き出せます。
かまち
②一時的な繋ぎ資金として

住宅購入時、ローンがおりるのは不動産の引渡しのタイミングです。
仮に諸費用までカバーできるローンを活用したとしても、手付金や印紙代、登記や仲介にかかる費用、保険料等は、ローンの着金までは自己資金で対応する必要があります。
そんな時、短期間・低金利で利用可能な証券担保ローンは、使い勝手の良い繋ぎ資金となります。
かまち
また、不測な事態に備えて各種保険に加入されている方も多いと思いますが、それらの保険金も手続きから入金までに時間を要するのが一般的です。
適正な保険金なのか、審査が発生して想定以上に時間がかかることもあります。
このようなケースでも、将来にお金が入ってくるまでの間の繋ぎ資金として、証券担保ローンは使い勝手良く活用できます。
③残高水準の底上げとして

多くの銀行では、預金残高に応じてステータスを設定しています。
楽天銀行での「ハッピープログラム」やSBI新生銀行での「ステップアッププログラム」はその一例です。
かまち
ステータスサービスを提供する銀行での預金残高を維持・補填し、いわゆる「特典獲り」の裏ワザとして、低金利で必要な期間だけ利用できる証券担保ローンの活用は便利です。
特に私がオススメしたいのが、JRE BANKでの活用です。
JRE BANKは2024年からJRE東日本がサービスを開始したネット銀行で、残高に応じて新幹線の4割引優待券やどこかにビューーン!の2,000ポイント割引クーポンがもらえます。
ステータス判定日に証券担保ローンを活用して残高を増やしておけば、新幹線の割引券等の獲得枚数を増やすことができ、借りた利息以上のお得を得られます。
かまち
なお、JRE BANKでは、2025年11月30日まで講座紹介キャンペーンを実施中です。
紹介コード【J89105333】を入力のうえ口座を開設し、JRE POINTと連携すると、JRE POINTを最大で7000ポイント受け取れるので今がとてもお得です。
かまち
ただ、上位クラスは1000万円超必要なため、私には手が届きませんが…(参考:ステージについて(日興イージートレードHP))
参考事例|証券担保ローンの活用マイルール

証券担当ローンはとても便利な資金調達手段ですが、借金であることには変わりません。
私自身借金には抵抗があり、過度なリスクは避けたいタイプな人間なため、借入額は「評価額の20~30%まで」とマイルールを決めています。
かまち
必要な時に必要なだけ借り、不要になったら速やかに返すことで、株価暴落に遭遇した時のリスクを抑えています。
また、借入れ目的を記録に残し、何のためにいくら借りて、いつ返済する予定かを分かるように帳簿付けしておくことで、不要な借入れをしないよう心掛けています。
かまち
~おわりに~
株式投資の世界では、「株を買ったら忘れろ」と言われています。
これは米国の資産運用会社「フィデリティ社」の調査結果(逸話?)によると、投資成績が良かったのは亡くなっていた人や口座を忘れて放置していた人だと言われているためで、長期投資の有用性を表す格言として知られています。
私自身、サラリーマンで日中は株式市場をこまめにチェックできませんので、長期投資のスタイルで株式を購入しています。
それゆえ、買った株式は基本塩漬け状態です。
特定口座で購入した株は配当や優待獲得以外にも何か使い道があればいいなと思っていただけに、証券担保ローンは大変ありがたい非常用資金として機能しています。
「キャッシュイズキング」のような大切な概念は昔も今もそう簡単に変わらないものの、それを実現するアプローチは時代によって変わり得るのだなと、今回証券担保ローンを活用し始めて認識させられた次第です。
正解の分からない「VUCA」と呼ばれる時代だからこそ、将来何が起きるのか、どれだけ手元に現金を残すことが家計において本当に安心なのか、考えても考えても答えは分かりません。
先の分からない時代ではあるものの、確かなこととして昔に比べて増えてきた「便利なモノ・手段」を着実に活用し、時流に乗って上手に生きていきたいです。
かまち
ただ、いくら時代が変わっても共通する概念はあり、その部分をきちんと見出し、大切にしていきたいです。
じゃあな、またな。