今日も一日お仕事&育児おつかれさまです。
負けず嫌いのサラリーマンとして社畜のごとく働き、並行して育児・家事も全力奮闘中のかまちです。
今回は「ワーパパサラリーマンがFP2級に一発合格した方法&振り返り」について紹介します。
「FP試験は人気とよく聞くものの、忙しくても取得が見込める資格なの?」
「育児の傍ら、仕事にも私生活にも役立つ資格を取れないかな?」
と考えている方々の助けになれば幸いです。
結論|FP3級から継続して受験すれば、2級も十分取得可能で、公私で活かせる強みになる
FP2級取得を目標に3級試験からのステップアップ合格を目指したところ、仕事と育児をする傍ら一発で合格できました。
FP3級に続きストレートで合格できたものの、FP3級試験の勉強から約半年後にFP2級合格は最短と言えど長かったです。
勉強する上で最も欠かせなかったのは問題演習で、「FP2級・AFP 合格のトリセツ 速習問題集」の1冊を繰り返し解くことで合格ラインへ到達できました。
ただ、座って勉強する時間の確保が難しく、通勤中の隙間時間に耳(YouTube:最速簿記/最速FP、みきてぃーのFP2級試験対策講座)やスマホアプリ「FP2級過去問解説」を並行し、これらで勉強不足をカバーしました。
問題集1冊に頼ることによる難点は、「当日の試験環境を意識した練習ができないこと」です。
FP2級試験は3級試験ほど時間に余裕がありません。
また、実技試験では回答用紙への記入(単位)を書き間違えるリスクがあります。
そのため当日のミスを避けたい場合は、時間や回答用紙への気配りをしておくか、念押しで模擬試験に取り組むのが賢明です。
生活の知恵としてのレベルであれば、無理にFP2級を目指さずとも、3級試験でも十分役立ちます。
しかしFP2級を目指すことで、投資知識や将来を生き抜く家計のサバイバル力を向上させられるほか、仕事の活躍の場を広げられるというメリットがあります。
FPの知識が活かせる経理や財務・総務部門、会社経営部門は総じて平日かつ日中の勤務であることが多いため、育児のため土日・夜間では働きにくいワーパパ・ワーママが社内アピールする材料としても活用できそうです。
仕事と育児で忙しくてもFP2級は狙える?3級受験からどう目指すのが効率的?
「FP2級、お金に馴染みのある仕事をしていないと取得は難しいかな?」と考えていましたが、計画立てて勉強することで、育児と仕事の隙間時間による学習でも無理なく合格できました。
FP3級の勉強からFP2級合格までトータル期間は約半年となり、最短の道のりとは言え長かったものの、公私に役立つ良い学びでした。
そもそも、私がFP試験を目指した理由は以下のとおりです。
- ライフプラン・相続・税金といった「家計に直結する内容」を学ぶため、私生活で直接的な恩恵が見込める(より安定した将来設計を計画できそう)
- 資金や税金に関する知識が深まれば、仕事の精度が高まる(お金に強い人は仕事の勘所をおさえていて頼りになる)
- 合格率が比較的高めで取得しやすく、学びを「国家資格」という形に残せる(人事考課や転職の際、無駄にならなそう)
ただ、FP2級は思い立ってすぐに受験することができません。
受験にあたっては、「FP3級合格」等の受験資格が必要となります(参考「3級・2級FP技能検定 試験要綱(日本FP協会)」)。
FP3級合格までの道のり・勉強方法は別記事にまとめております。
FP試験の受験日程は「年3回」あります。
その中でも効率良く合格を狙う上で大事なポイントは、「法改正が適用される試験日程を跨がないこと」です。
具体的には、9月試験が法改正の適用となることから、ここを跨がないことで法改正による覚え直し・間違い暗記を避けられます。
つまり、FP3級は9月ないし1月に受検することとなります。
幸いにも、私のケースではFP3級を1月受験にて一発で合格できました。
そこから2級試験まで4ヶ月空くため、モチベーションを保つのは正直難しかったです。
とは言え子育て中はまとまった勉強時間が取れず、短期集中での突破には頼り難いことから、少量でも毎日勉強を継続しました。
2級試験日までの4ヶ月間に行った勉強方法・勉強量、そしてこれらの学びがどのように活かせているか、次章以降で詳しく紹介します。
独学でも怖くない|そのまま真似できるFP2級合格までの勉強方法&勉強量
私がFP2級試験当日までに活用した勉強ツールと、それらの活用方法・勉強量を紹介します。
また、取り組む中で良かった点・イマイチだった点にも触れます。
私の反省点を活かしてより確実に合格を目指してもらえれば幸いです。
より確実な合格に向け、私の経験を他山の石としてご活用ください。
勉強実績一覧|実際に使用した学習ツール・活用方法
勉強にあたり、私が使用したツールは以下の4つです。
- ①FP2級テキスト
- ②Youtube(聴き流し)
- ③スマホアプリ
- ④FP2級問題集
前者3つは隙間時間、問題集はまとまった時間に活用していました。
それでもこの方法で勉強した結果、学科・実技ともに8割以上得点できました。
①FP2級参考書(テキスト)
参考書はFP3級の時に購入した「FP2級・AFP 合格のトリセツ 速習テキスト(LEC FP試験対策研究会)」です。
空き時間に読むこととし、FP2級受験までにどうにか1周読み切りました。
2級を目指すのであれば、3級勉強時から2級用テキストを活用しても何ら問題ありません。
読んで学ぶほか、問題集を解いて分からなかった内容を調べる時にも便利でした。
すぐに調べられるほか、図解で構造的に学べるので、内容を理解しやすかったです。
辞書のごとく手元にあると便利ですが、難点は本の分厚さで、問題集と参考書の両方を持ち運ぶのは結構しんどいです。
それゆえ外出時に勉強される際は、思い切ってスマホ等の検索に代替した方が楽なのも事実。
そう考えると「必ずしも買う必要はない」ですが、家で勉強時間が取れる方や「日々の勉強時間がとにかく惜しい!」という方は生産性アップのために購入しても無駄にはなりません。
問題集と内容がリンクしていることから、スマホで調べるより手間なく確実に知りたい情報を探すことができ、時短の面で役立ちました。
②Youtube(聴き流し)
YouTubeは家事や通勤中といった耳が空いている時に活用しました。
長い勉強期間のうち、学習へのモチベーションの低かった前半はこちらに頼りきりでした。
3級受験時同様「時は金なり」でYoutube Premiunを契約し、隙間時間も無駄なく快適に学習時間を捻出できました。
聞いていたチャンネルは、FP3級受験時と変わらず以下の2つです。
Youtubeは「広告により集中が途切れてしまうこと」、また「バックグラウンド再生できた方が並行学習しやすいこと」から、FP3級の時からYoutube Premiumを契約して使っています。
しかしながら、通勤中の時間(年250日程度×1時間)を年1万円でスキルアップの時間に活用できると考えれば、コスパの良い投資に感じました。
また、イヤホンもスマホとbluetoothで繋がる小型のものを使用しています。
実際に使っているのは、ノイズキャンセリング機能のあるAmazon Echo Budsです。
通勤や家事の際に邪魔にならず、また集中したい時の耳栓代わりとしても活用できるので、日々重宝しています。
③スマホアプリ
使用したスマホアプリは「2級FP過去問解説集」です。
3級受験時に検証したスマホアプリのうち、FP2級版が用意されていたのはこちらだけでした。
主に通勤中の満員電車内で活用していました。
このアプリは問題量も多く、解説も丁寧でした。
勉強の役には立ったものの以下の点が不向きで、電車の中でも両手を空けられる時は問題集を活用した方が学びは効率的と感じました。
- しおり機能がないので、どこまで解いたか忘れかねない
- 実技の問題はページの切り替えが生じるため、解くのが大変
無料アプリなので気軽に試せます。
④FP2級問題集
問題集を何冊もこなすほど時間も取れないことから「FP2級・AFP合格のトリセツ速習問題集(LEC FP試験対策研究会)」1冊に絞って取り組みました。
手を付けるのが遅かったのは反省点で、問題集付属の動画は活用できていません。
Youtubeの学習時間を一部こちらの動画に置き換えておけば、もっと効率的な学びができたように思えます。
何より、私の場合はこの問題集だけで生活的にいっぱいいっぱいでした。
FPの問題集では「みんなが欲しかった! FPの問題集(TAC出版)」がとても人気です。
私の好きなリベ大チャンネルでもTAC出版の参考書を押しており、実際に中身を見比べましたが、「TAC出版の問題集の内容と見比べて見やすさ・量に大差がないこと」・「動画でも学べること」を要因に、私はLEC FP試験対策研究会の問題集を選びました。
動画で学ぶ機会を設けられなかったものの、結果的にはこちらの参考書でも8割超を得点し、合格ラインに十分到達できました。
2023年からはアプリでも学べるようですので、先に述べたスマホアプリの代わりに活用すると、より速く問題集を繰り返すことができると思います。
したがって、過去問をベースに練られているどちらの問題集も、「問題の質」の観点では大差はありません。
気になる勉強量|これらの学習ツールをいつ・どれだけ活用したか
大まかな学習期間と勉強量をまとめました。
FP3級試験を2023年1月下旬に受験し、備えとしては2月〜5月の4ヶ月間ありました。
①FP2級参考書(テキスト)
FP3級の頃から読み始めた「FP2級・AFP 合格のトリセツ 速習テキスト」を、4月中に1周終えました。
約5ヶ月で1周となり、サッと目を通す感覚で読んだつもりですが、意外と時間がかかった印象です。
加えて、問題集を解いている時に、分からない問題を確認するために活用しました。
問題演習の期間の約2ヶ月(4・5月)はこのような使い方がメインでした。
②Youtube(聴き流し)
FP3級受験後から4ヶ月間、ほぼ毎日1日計1時間半は聴いていました。
以下の2つのYouTubeチャンネルに対し、聴き流しを行った量は以下のとおりです。
- 最速簿記/最速FP ⇒ テキスト編を3周、問題演習編を4周
- みきてぃーのFP2級試験対策講座 ⇒ 気になった動画を最低3周
4ヶ月のうち、始めは座って勉強する気になれず、Youtubeに頼りっぱなしでした。
ただ、仕事の都合で春に転勤となり、通勤手段が車から電車(ただし満員)になったことから、空いている時はYoutubeを止めて問題集を解く時間に切り替えました。
ところが5月に入った頃に「問題集を解く時間がない!」と焦り、直前3週間前からスマホアプリや問題集を優先しました。
実際、問題演習の時間が最も試験対策に有用でしたので、Youtubeよりも問題集を解く時間を優先する形に切り替えて正解でした。
「予め優先順位を明確にして勉強に臨むべきだった」というのは今後の改善点です。
③スマホアプリ
スマホアプリは通勤手段が電車になってから活用し始め、約2ヶ月で前々回の過去問を学科2周・実技1周解きました。
スマホであっても問題演習の時間には変わりありません。
ただ、紙の問題集の方が自分の間違えた箇所をきちんと記録できる点で優れ、勉強の効果としては有益なことに途中から気づきました。
そのため、両手が空かない通勤電車の時間だけスマホアプリを活用しました。
覚え間違い防止の観点から、法改正の影響を受けない直近の9月以降の過去問でなるべく勉強するのが得策です。
無料なのはありがたいですが、「これだけで合格を目指すのは厳しい」というのが私の実感です。
したがっては、問題集を持ち歩けない時に活用する「補助ツール」としての活用をオススメします。
反省点としては、スマホさえ持っていれば勉強が可能ですので、お出掛けや仕事の空き時間・隙間時間にもっとアプリを活用すべきでした。
④FP2級問題集
試験直前の4・5月に、「FP2級・AFP 合格のトリセツ 速習問題集」を2周以上繰り返し解きました。
ただ、一気に解こうとすると難問に直面してなかなか進まず、やる気も削がれてしまいます。
そこで、重要度の低い難問は後回しにし、次のステップで優先順位をもって問題集を進めることにしました。
- 重要度A:全部
- 重要度ABC:学科のみ
- 重要度ABC:実技のみ → この時点でAは2周、BCも1周完了
- 重要度Aで2度間違えた問題&BC:全部 → これでBCも2周完了
- 重要度AとBCで間違えたことがある問題:全部
また1度で合格できないケースを想定し、「学科試験だけでも合格する」と戦略を練って学科優先で進めることで、将来の試験合格に確実に近付きます。
重要度Aのみでもなかなか1周解くのは大変で、「このままだと試験に間に合わない!」という思いがよぎりました。
しかし1回きちんと解いておくと、不思議と2回目以降はもっと早く問題集をこなすことができます。
結果的に約1ヶ月の間、毎日30分程度取り組むことで、上記の量をこなすことができました。
また、テキストを辞書代わりに活用し、学びの効率性を高めることで、勉強時間の圧縮にもなりました。
合格確信度はどれくらいあった?今回の勉強方法を次に活かす3つの反省点
上記のような取り組みを続けていましたが、正直なところ試験2週間前、いや試験1週間前までは合格できる気が全くしませんでした。
「FP2級・AFP 合格のトリセツ 速習問題集」を繰り返し解いていき、試験前日に「間違える量が減ってきたから合格が見えてきたかも」という実感がようやく湧いてきました。
「学習分野が広過ぎて無理!」と投げ出さず、当日まで諦めずにコツコツ勉強していきましょう。
なお、今回の勉強方法の中で「これは改善の余地があったな」と感じた反省点をまとめると、以下の3点に集約されます。
- テキストは1回読むだけでは知識が定着しない ⇒ 概要の把握だけであれば割り切って流し読みで早く済ませておくべき
- 問題演習は最も効果的な取り組みだった ⇒ 問題集を解く時間をとにかく増やすべき
- 問題集を持ち運びできない時にYoutubeの聴き流しを活用 ⇒ 演習時間の底上げにむけスマホアプリも活用
勉強に当てたおおよその時間は240時間ほどで、内訳は以下の通りです。
取組方法 | 1週間(a) | 期間(b) | 合計(a*b) |
---|---|---|---|
机で勉強 | 10時間 | 2ヶ月 | 約80時間 |
家事・移動中に勉強 | 10時間 | 4ヶ月 | 約160時間 |
机に向き合っていた期間はそれほど多くなく、苦痛を感じたり、家族から苦情を言われるようなこともありませんでした。
FP2級合格の勉強時間は「150〜300時間」と言われていますが、上手に時間を作って取り組むことで、無理なく合格できます(参考「ファイナンシャルプランナー3級・2級の勉強時間の目安は?効率的な勉強法で試験合格を目指そう!(ユーキャン)」)
この貢献度を意識して取り組むことで、勉強時間のより一層の圧縮につながっていくはずです。
これから受験する方に絶対知ってほしい|当日に地獄を見た私の失敗談2選
当初計画したとおりFP2級には合格できました。
ただ試験中に手ごたえはなく、解答速報で自己採点するまでは合格の確信がありませんでした。
大失敗に気付いたからです。
全力を尽くして勉強したつもりですが、それでも受験時に見事失敗してしまいましたので、お恥ずかしながら私の失敗談を2つ紹介します。
- ①FP3級に比べ、試験時間は圧倒的に余裕がない
- ②マーク用紙慣れに注意!実技試験の単位間違い
これから受験する方には同じ轍を踏まないよう、ぜひ活かしてほしいポイントです。
①FP3級に比べ、試験時間の余裕は全くない
FP3級受験時は試験中の途中(早期)退出を活かして勉強時間を捻出しましたが、FP2級ではそんな余裕はありませんでした。
「私の勉強不足では?」という指摘もあるかと思いますが、同じ部屋で受験していた方の退出者数は、学科試験は20名程度、実技試験は1名だけでした(いずれも100人部屋にて)。
したがって、FP3級のように「お昼休み+αで勉強時間が作れる」と考えない方が得策です。
なお、FP3級受験時の振り返りをふまえて昼ご飯を持参しましたが、この作戦は大成功でした。
というのも、私の受験した会場(大学キャンパス)では、3つの建物のうち1つが2級、残り2つが3級の試験会場でした。
会場周辺のお昼は3級受験者が先に勉強場所を押さえていることが想定され、2級受験者は外食すると昼食場所・勉強場所の確保に多くの時間を取られかねません。
②マーク用紙慣れに注意!実技試験の単位書き間違い
解答速報を見て「落ちた」と思った原因はこの「単位の書き間違い」です。
お恥ずかしながら、実技試験では解答用紙への記載にあたり、見事に回答用紙の指定単位を無視して記入してしまいました。
このような間違いをしたのは、以下の2つが原因だと考えられます。
- 問題集を解くだけでは、試験の戦術(進め方・時間管理)を意識した演習にはならない
- 問題集を解くにあたり、解答の単位まで考えることがない
問題集を繰り返しこなすことは知識の定着には繋がるものの、試験当日に向けては「もうひと工夫」必要だったなと痛感しました。
この失敗を改善するには、1つは「実技試験は単位を確認し、1問1問解答を記入する」という戦略で試験に臨むという作戦です。
この戦略で進めるだけで、問題用紙からまとめて転記することによる単位の確認間違いは減り、「全て単位を書き写し間違えた」という最悪の事態は回避できるはずです。
もう1つ、より確実な対策を挙げるとすれば、試験前に「模擬試験を1度行っておく」という作戦です。
会場が用意された模擬試験にわざわざ申し込まずとも、市販されている模擬試験を購入し、自分でタイマーをセットして取り組めば「単位に気を付けること」や「意外と時間に余裕がないこと」を十分に体験できます。
一度試験と似た環境を体験しておくことで、試験への心構えができます。
<参考>
「模擬試験まで行うなら、資格スクールに通うのとコスト面の負担は変わらないのでは?」と思う方もいるかと思います。
結論から言うと、模擬試験を含めたとしても、独学の方が資格スクールに通うのに比べて圧倒的に安上がりです。
たとえWEB形式の資格スクールを選んだとしても安上がりですし、何よりFP試験は出題傾向が固まっていることから、独学でも十分合格が可能です。
比較的安価で充実した資格スクール「クレアール」と比較すると以下の通りです。
手段 | 主な内容 | 金額 | 備考 |
---|---|---|---|
スクール | 講義動画(WEB)、テキスト、問題集、質問回数無制限 | 49,500円(税込) | クレアールFP技能士3級・2級セット合格コースの場合 |
独学 | テキスト、問題集、模擬試験 | 約6,000円(税込) | YouTube premiumを利用すると更に11,800円/年 |
なお、FP試験は人気があることから、テキストや問題集は中古で売ると値段が付きやすいです。
実際に私がメルカリで問題集を販売したところ、きんざいの設問以外はがっつり書き込みをしていたものの、それでも1,000円ほどの値段が付いてビックリしました。
受験を乗り越えて実感!FP2級到達で実感した3つのメリット
「生活の知恵」レベルであれば、無理にFP2級を目指さずとも、3級試験でも十分です。
またFP資格だけでは食べていけない厳しい指摘もあり、これもまた事実という実感はあります。
しかし一方で、子育て中のサラリーマンの身としては以下の3つのメリットを感じています。
- ①投資に対し、挑戦のハードルが下がる+回り道が減らせる
- ②デスクワークで働く人は、多くの場面で知識を活かせる
- ③家計を生涯やりくりするサバイバル力が高まる
①投資に対し、挑戦のハードルが下がる+回り道が減らせる
FP2級までやりきると、投資に対する基礎知識を一通り学べます。
経済誌を読んでいても分からない言葉が減り、以前より読みやすくなりました。
何かを学ぶには「実際にやってみよう」が早いと思う一方、有名な言葉で「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ(初代ドイツ帝国宰相ビスマルク)」という名言もあります。
大事な財産を使う投資なだけに、いきなり実践に踏み込むのはリスクが大きく、痛い目に会う可能性も高いです。
基礎・原則をきちんと学ぶことで、余計な体験を避けて投資の世界に挑戦できています。
そのほか、四半期決算報告書の読み方や経営指標も学ぶことから、自らの頭で会社の業績について考えて投資に踏み出せるようになりました。
<参考>
FP2級を受験した後、より着実に失敗なく資産運用を行うことを目指し、資産運用検定を受験しました。
FP2級の「金融資産運用」「不動産」の分野よりも内容が専門的かつ実務的なため、「本格的に資産運用を始めるにあたり、知識を漏れなく正確に学んでおきたい!」と考えている人にとってはとても役立つ内容でオススメです。
今は普及に向けた割引キャンペーンが行われており、お得度高めな資格です!(2024年2月時点)
②デスクワークで働く人は、多くの場面で知識を活かせる
FP2級試験では、3級試験に比べて「ビジネス視点」での学習が濃くなります。
例えば、以下はその一例です。
- 「流動資産比率」や「総資本回転率」といった経営目線の内容
- 「保険支出に関する益金・損金判断」といった経理(税務)目線の内容
- 「経営者・従業員の死亡時への備え」といった労務目線の内容
FP2級資格は履歴書や身上報告でアピールできるだけでなく、たとえ書面でアピールできるチャンスがなくても「業務上のセンス」として十分活かせます。
FP2級の学習分野の広さは合格への大きなハードルでありつつも、合格後は活かせる範囲が広いことの裏返しでもあり、「仕事がデキる・速い」と思ってもらえる場面も増えます。
「子育ての都合で夜間・休日は仕事を避けたい!」という方には、希望職種への配属を狙う良い後ろ盾にもなるりそうです。
③家計を生涯やりくりするサバイバル力が高まる
FP試験を通じて、人生で直面する各ライフイベントのお金について一通り学ぶことができます。
FP3級を受験済の方には釈迦に説法ですが、FPを受験することで「出産・子育て・学費・複業・独立・相続・老後」等のライフイベントにおけるお金を一通り学べます。
将来、これらのライフイベントに直面した時、学習した当時と「金額」や「税率」に変更が生じているかもしれません。
しかし「お金に関して何か決まり事あったような?」と頭に引っ掛かる部分があれば、今はネット検索で答えを見つけられる時代です。
また制度変更のニュースを耳にした時も、学んだ知識を元に良し悪しをご自身で判断できます。
FP2級の合格時点ではそれなりの勉強量を投じることから、FP3級受験時よりも一層強い知識の定着深化を期待できます。
勉強した経験が家計のサバイバル力を高め、将来の支出を予め覚悟したり、無駄を削減する行動につながります。
将来削減できる無駄・得られるお得を考えれば、コストの回収はは十分見込めます。
〜おわりに〜
一発合格を達成できたものの、FP2級合格への道のりは約半年にわたる長期戦でした。
半年は確かに長かったですが、これからの子育てやライフプランにおいて非常に有益だったと実感しています。
仕事・私生活において知識を活かせる場面は多く、他の資格よりも役に立っている感覚がとても強いです。
FP2級の資格だけを生業にするのは難しいもの、日本人に足りないと言われる「お金の勉強」を補うにあたってFP2級の受験勉強はとても有益です。
将来の学費や家計で悩む子育て中の方をはじめ、多くの方々に「お金に対する知識の基礎固め」としてFP2級受験を考え、そして挑戦していただければ幸いです。
人生100年時代を効率的に走り抜く上で、他の資格より断然実践的な自己投資になりますよ。
じゃあな、またな。