オルタナバンク怪しい→1年やってみた!分配実績14万もリスク痛感

今日も一日お仕事&育児おつかれさまです。
負けず嫌いのサラリーマンとして社畜のごとく働き、並行して育児・家事も全力奮闘中のかまちです。

今回は「半信半疑で始めたオルタナバンク、1年やったら14万円の運用益!ただリスク管理は難しかった実体験」について紹介します。

「ソーシャルレンディングって怪しそうだけど、使っていて危ないことはないの?」
「どれくらいの労力で、どれだけのリターンが期待できるの?」

と考えている方々の助けになれば幸いです。

結論|安定かつ効率良く資金運用できるが、リスク管理を徹底できるかが肝

ソーシャルレンディングの業界は有名な業者も少なく、怪しい雰囲気を感じますが、その中でも安全性の観点から私は「オルタナバンク」を選びました。
2022年6月から利用を始め1年間真面目にやってみた結果、トラブルや心配な出来事も起きず、14万円のリターン(税引前)を得られています。
今後は税引後で14万円のリターンを得られる見通しで、毎月の手取り収入が1万円増となりました。
1年間で運用した平均額は300万円程度ですが、費やした時間は5時間ほどで、仕事と育児の合間でもストレスなく利用できています。
(※当該実績は過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。)

1年利用して気付いたオルタナバンクの長所として素早い分配・償還による「資金効率の良さ」が挙げられます。
平均利回りの高さ、案件数、売り切れまでの時間の長さ、元本の償還の速さは業界相場に比べて優れていると実感しました。

一方、1年利用して実感したリスクは「自らの欲をいかにしてコントロールするか」といったガバナンスの問題です。
この1年間ではソーシャルレンディング業界で大きな焦げ付き事案はなく、結果的にはどこに投資しても運用益をきちんと得られる状態にありましたが、そんな状況だったからこそリスク管理は疎かになりがちでした。
将来ハズレくじをひかないためにも、ガバナンスのしっかりした事業者を選ぶことはもちろんなこと、自らのガバナンス強化も欠かせないと実感した次第です。

これらの振り返りをふまえ、当初定めた投資方針の徹底はもちろんのこと、自らをガバナンスすべく新たに運用ルールを設けることにしました。
長く投資に関わっていればいつかは苦しい局面がやってきます。
そんな時、ソーシャルレンディング業界は怪しい業者ほどボロがでることが予想されます。
苦しい局面を見据えてリスク管理を徹底しながら、引き続き安全優先でオルタナバンクを活用していくつもりです。

オルタナバンクを選んだ理由|怪しいソーシャルレンディング業界。中でもより安心な3本柱

ソーシャルレンディングは過去に不祥事があったり、怪しい勧誘で耳にすることもあることから、初めは良い印象を持っていませんでした。
名の知れた会社なら安全かと言えばそうではないのが投資の世界ですが、有名な会社が少ないのも確かに不安要素。
そんな半信半疑な気持ちを持ちつつも、元本の変動がなく利回りを狙える点に魅力を感じ、「オルタナバンク」での運用を2022年6月から試しにやってみました。

結論から言えば、利用開始から1年経過したものの、一度もトラブルなく利用できています。
安定して利益を得られているだけでなく、お金の出し入れが滞ったり、事業者から理不尽な対応を取られたこともありませんでした。


かまち
「育児と仕事の合間で出来る小遣い稼ぎはないかな?」と思って始めましたが、時間も全く取られず上手く付き合えています。
「この業者大丈夫?」と感じさせる出来事もありませんでした。

ソーシャルレンディングの事業者はここ最近乱立傾向にありますが、安全性を踏まえて選定した結果、以下の理由からオルタナバンクの利用に至りました。


  • 事業者としての基準が厳しい「第一種金融商品取引業者」に該当 ※事業者の多くが「第二種」
  • 金融庁から過去に行政処分・指導を受けたことがない ※大手でも業務停止命令を受けた事例アリ
  • 募集したファンドを一度も遅延・元本棄損なく償還できている ※上場企業でも償還が遅れた事例アリ


かまち
もちろん、この一年においても償還遅延・元本割れの案件は0件でした。
選んだ当時の分析は別の記事にまとめていますので、深く考察してから取り組みたい方はご覧いただければ幸いです。

オルタナバンクよりも安全性で勝る業者があればそちらへの乗り換えも考えますが、一年利用してもオルタナバンクからの乗り換えを考える出来事はなかったため、当面は使い続けるつもりです。
今のところ当初計画どおり安心して利用できていますが、その間のリターンはどの程度あったのか、1年で感じた使い勝手やリスクについて今回は詳しく解説します。


1年間運用やってみたら利息14万円!分配金実績の詳細&やって気付いたリスクとは?

結果から説明すると、この1年での運用リターンは約14万円でした。

どうやったら14万円のリターンにつながったのか、以下の3つの観点から紹介します。


  • どれくらいのお金と時間を要したのか
  • またなぜ運用益が高くなるのか
  • やったからこそ気付いたリスクは何か

実績紹介①|運用リターンの詳細&税引後や今後の見通しはどれくらい?

オルタナバンクを利用して得られた毎月の分配金総額を表にまとめました。

2022年7月〜2023年6月の運用リターン(税引前)は、147,107円でした。
税引後は117,124円となり、14万円を下回ります。

ただ、軌道に乗ってきた直近1年間(2022年9月〜2023年8月)の実績を見ると、運用リターン(税引前)は182,715円で、税引き後(145,475円)も14万円を上回っています。
時間が経てば経つほど複利の効果も働きますし、内部要因として子育てで大きな支出予定もないこと(資金の減少予定なし)、また外部要因として商品利回りが大きく変動する様子もないことから、今後もこの規模感のリターンを続けられそうです。
(※当該実績は過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。)


かまち
毎月の給与を1万円昇給させるために必要な努力と比べたら、はるかに楽ちんでした。

<参考>

表の金額には「キャンペーンによる一時的な収入」を含みます。
例えば、オルタナバンクでは過去に「一定金額以上の投資を行うと、金額に応じて〇〇円キャッシュバック」のような投資デビューを応援するキャンペーンが開催されました。
今でも新規登録者向けや利用促進を意図したキャンペーンは実施されており、他社と比べて積極的な印象があります。


かまち
オルタナバンク自身が積極的に販売促進を行なっていたことも相まって、出資額に対する表面利回り以上の利益を得ることができました。

この他にも「年末大感謝ファンド」や「リニューアル記念ファンド」とった高利回りの案件(8%や12%!ただし短期案件)がイベントのごとく公開されました。
キャンペーンは利回りを底上げする貴重な要因となりますし、オルタナバンクの利用を検討するのであれば販促活動を積極的に行なっているうちの開設が吉です。


実績紹介②|年14万円を得るために要したお金&時間はどれくらい?

年間14万円を得るために要したお金・時間について振り返ると、概ね以下のとおりです。


  • お金 ⇒ 平均300万円程度(14万円/年平均利回り約5.5%)
  • 時間 ⇒ 約5時間(1案件に事前確認・申込で各5分 × 28案件)

この1年で開始されたオルタナバンクの案件は平均利回りが4%以上であり、相場感は5.5〜6.5%であったことから、堅めに見ても年平均5.5%程度のリターンを得られました(過去の案件はオルタナバンクHPからも確認できます)。
そしてありがたいことに、オルタナバンクは比較的案件数が多く(1〜2週間に1件前後)、加えて案件が開始数分では埋まりません。

これにより安定して運用先を確保できることから、資金効率は高くなりました。


<参考>

オルタナバンクを利用しながら他の事業者にも登録しましたが、ソーシャルレンディング業界の全体相場に比べると毎月の案件数は多いと言えます。


かまち
業界での案件相場は月1〜2件と言えます。

オルタナバンク以外に登録した事業者の中で、ここ1年の案件数が最も多かった事業者は「クラウドバンク」でした。
1週間に1〜2件、多い時は同じ週に複数の案件が公表されていた印象です。

クラウドバンクも第一種金融商品取引業者であり、また過去の運用実績額はオルタナバンクよりはるかに大きい点は魅力的で、私もサブの運用先として利用しています。
ただ、過去に行政指導を受けたことがある点や、2023年5月に償還遅延が発生した点は決して見過ごせず、オルタナバンクよりも慎重に扱っています。


かまち
別の記事でクラウドバンクとオルタナバンクと比較をしていますので、気になる方はご覧ください。

また平均利回りについて言えば、オルタナバンク以上の会社は多く存在します。
コンスタントに6%超の案件を並べる会社も少なくありません。

しかしそういった案件は、安全性の疑義は言うまでもありませんが、リスク覚悟で飛び付く方も多いことから、案件公開後瞬時に売り切れるケースばかりです。
それゆえ、お金を運用できないまま(利回り0%)に終わってしまうことも大いに想定されます。
その点、ある程度高回りを保ちつつも案件を購入しやすいオルタナバンクは計画的な購入が可能で、効率よく資金を回すことができます。


かまち
参考までに、FIREを達成した「三菱サラリーマン」こと穂高唯希さんも、著書の『#シンFIRE論』の中で「細かい数値より対極的な視点を失わないこと」と主張しています。
この言葉を目にして以来、私も細かい差は誤差の範囲と考え、確実性を優先するよう心掛けています。

「それでも高利回りは魅力的で、冒険がてら少し試してみたい!」ということであれば、個人的には海外投資案件が多くて勢いを感じる「TECROWD(テクラウド)」の追加利用をオススメします。
国内ながらも高利回りな案件は、どこか危ない要素を含んでいるように思えてしまいます。


かまち
カントリーリスクの分散になりますし、私自身テクラウドはサブの運用先として利用しています。
売り切れは非常に早いものの事前抽選制度があるため購入しやすく、また海外ゆえの怪しさはあるものの今のところ償還の滞りは起きていません。

利用して気付いた|オルタナバンクの運用益が自然と高くなる理由&欠かさずやるべき1選

実際に利用したことで、オルタナバンクが次の2点ゆえに他の事業者よりも運用益が高くなる長所を持っていることに気付きました。


  • 案件終了後、翌月10日頃には元本が償還される
  • 分配が終了時一括ではなく、毎月行われる商品が多い

この「お金の流れの速さ」は非常に魅力的で、次の案件を早期に購入でき、「資金効率が高まる」という利点があります。


かまち
もちろん「運用後、早く生活資金に戻せる」という点もありがたいです。

その結果、運用すると決めたお金を無駄なく働かせることができます。
オルタナバンクと並行して実際に他のソーシャルレンディングにも登録しましたが、ここまで短い期間で分配・償還してくれる業者は珍しく、オルタナバンクが顧客のお金を大事にしている印象を受けました。


かまち
「運用最終日の翌々月の末日に分配・償還」という業者もありました。
いくら利回りが高くても2ヶ月間運用できなければ、得られる利回りの1/6を無駄にしていることと同じです。

また利便性の面で言えば、入金は数時間で反映されるため、魅力的な案件が公開された時に他の口座から余剰資金を寄せ集めて申し込むのも容易です。
出金依頼についても、HPの「よくあるご質問」では「3営業日を目途」とありますが、毎回「翌営業日」に着金されました。
この利便性の高さから「オルタナバンクを利用するなら早めにやるべき!」とオススメするのが、GMOあおぞらネット銀行での口座開設です。

GMOあおぞらネット銀行を利用することで手数料0円に押さえられます。
他口座への振込みにおいても最低月1回は無料で行えますし、何より運用益を無駄なく次の運用に充てられるため、効率よく運用案件を確保できました。


かまち
ソーシャルレンディング事業者の多くが振込先口座として指定している銀行が「GMOあおぞらネット銀行」でした。
ソーシャルレンディングを始めるなら開設しておいて損はない口座です。

これが本当に難しい|やって気付いた1つのリスク

この1年間、とても安定かつ着実にリターンを得ることができました。
正直なところ、選んだ環境とタイミングが良かったと思っています。

上手く行った一方でリスクはなかったのか、どんなリスクが潜んでいたか、その点を今回きちんと振り返りたいと思います。

運用先選びより断然難しい|改善できないと後悔する1つのリスク管理

この1年間ソーシャルレンディングをやっていて正直一番危険と感じたリスクは自らの「欲」です。

結果としては1年間損失もなく、嬉しいほどのリターンを得られました。
あわせてこの1年、こちらも結果ではありますが、ソーシャルレンディングの業界で騒ぎになるような焦げ付き事案はありませんでした。
よって、どこへ投資をしても、この1年間は大体はきちんとリターンが得られたことになります。


かまち
強いて言えば、クラウドバンクにおいて2023年5月に発生した償還遅延案件を引き当てなかったので、全額きちんと返ってきました。
試しに始めたつもりが今はどっぷり利用する状態になっているので、悪い案件を引かなくて本当によかったです。

ソーシャルレンディング業界としては2018〜2021年頃に不祥事があったことから、安全性には特に気を遣っているようにも思えます。
結果的に上手くいったものの、正直に言えばこの1年間で欲に負け、事前に設けた安全面のルールを何度も破ってしまいました。
自らに対してガバナンスを徹底しきれていなかったなと反省です。


かまち
別記事で紹介しているとおり、リスク許容額の観点から1案件20万円以下に抑えて分散することに決めていました。
しかし、目の前の利回りに釣られて1案件に度々20万円以上の案件や、12ヶ月以上の長期案件にも投資してしまいました。

タイミングよくこの1年の間に、「自分のマインドを自在に操る超投資法(投資家メンタリストSai著)」という本を読みました。
その中で「ルールを作るより守る方が何倍も難しい」といった記述があり、自らの経験とも重なる部分、ひいては痛い部分を突かれるような読後感がありました。
そのほか「『勝つ』のではなく『勝ち続ける』」という視点も、順調な状態が続いていると見失いがちだなと気付かされ、自分自身の改善に対する必要性を感じた次第です。

今後も続けていくうえで切り離せない|続けていく上で必要な「覚悟」

リスクの観点から「この1年でオルタナバンクに何もなかったか」と言えば、そんなこともありません。
これはソーシャルレンディング業界全体に言えることですが、投資案件に対して「知り得ない要素を覚悟して申し込む必要がある」というリスクが挙げられます。

事業の内容や直近の財務諸表、商品における担保・保証の有無によって、大まかな安全性を検討することはできます。
しかし、そこから更に将来の安全性を把握しようと試みるのは、一般的なサラリーマンではかなり難しいです。
事業者から示される情報だけでは、事業そのものが上手くいっているのか、問題が起きそうな事象を抱えていないのか、今後の収益は固いのか、知ることはできません。

上場企業への株式投資・債券購入であればHPから事業内容やIRを確認したり、はたまた四季報等を参考にすることができます。
しかし、そのような将来性・安全性に対する下調べは、ソーシャルレンディングの対象となる事業者においては実施できないのが実態です。


かまち
ちなみにソーシャルレンディングを始めた1年の間にFP2級を取得しましたが、その程度の知識では全く太刀打ちできません。
利用者の知れる・分析できる範囲に限界がある観点からも、ガバナンスが取れた企業選びは大切だと言えます。

そうなってくると、言葉は悪いですが「ハズレくじ」を引かないように、もし引いても損失が少額で済むように、日頃から有事に対する心掛けが欠かせません。
具体的には、「ガバナンス力の高い業者選定」といった人に任せる部分のほか、自分自身で管理できる部分である「運用先の分散」や「先々を見通しにくい長期案件の回避」といった守りの姿勢の徹底です。

冷静な時は分かっているのですが、不思議と利回りが積み上がって「このサービスは大丈夫」と思うと、一層のリスクを取ってしまいがちです。
各所で耳にするように「投資においてはメンタルの管理が大切」であり、「そんなことは当然」と分かっていたつもりでした。
しかし、いざ行動を徹底するのは難しく、自分を律する難しさ・重要さを1年間で痛感させられました。


かまち
投資詐欺に遭う時のように、調子に乗った時にガツンと喰らい、大損を招きかねません。
それを防ぐには、欲に負けずにリスク管理を徹底する姿勢が肝要です。

<参考>

企業におけるガバナンスの重要性は、「村上ファンド」で有名な村上世彰さんもよく口にされています。
村上さんご自身は、経済産業省(当時は通産省)での官僚生活を通じて「日本経済が成長していくために企業のコーポレート・ガバナンスが大事であることを実感した」と言われています。


かまち
村上さんの投資の考え方を学ぶには、「読んだら一生お金に困らない N/S高投資部の教科書(N/S高投資部著、村上 世彰監修)」がとても読みやすく、オススメです。

コーポレート・ガバナンスと聞くと監査のような「ルールの統制やコンプライアンス」を思い浮かべがちですが、「株主に対して最大限の利益還元に向けた行動が取れているか」もガバナンスの一環です。
目の前に商品が並んでいると、ついその商品の内容ばかりに目が行きがちですが、商品を提供する「事業者」がきちんとガバナンスのできている会社なのかを検討することも欠かせません。
そのような視点も、この1年間ソーシャルレンディング各社を見比べていて考えさせられました。


かまち
オルタナバンクは安全性の面だけでなく、この1年の利用で商品開発の努力や分配・償還の早さから、顧客の利益を大切にする姿勢を感じました。
コーポレート・ガバナンスの観点からも、他社より優れている印象があります。


1年間を踏まえてどう取り組む?将来のリスクに対する方針見直し

このまま続けていくと今後も年14万円以上のリターンを期待できるものの、いつか痛い目に遭いそうという一抹の不安が残ります。


かまち
複利の力が働いて、今後はより多くのリターンがあったら嬉しいな、と内心は思いますが、リスクに対してどこか不安があります。

痛い目に遭う「いつか」は来てほしくないのですが、いつ来るかは誰にも分かりません。
しかし、人生も投資も山あり谷ありですので、冷静に考えれば良い状況ばかり続くとも思えません。

そこで、将来遭うかもしれないリスクに対してこの機に方針を再検討しました。
これからソーシャルレンディングに取り組もうと考えている方にも、参考として活かしていただければ幸いです。

安全性を意識して運用方針の見直し|遊びの範囲は利息分まで

運用の基本方針として、この1年を振り返るタイミングで、当初決めた以下3点を改めて徹底することにしました。


  • 「利回り重視」で選ばない   ⇒ 配当額より安全性(保証・担保)
  • 「一つの商品」だけを選ばない ⇒ 1つの商品への投資額は20万円まで
  • 「長期の商品」は避ける    ⇒ 運用期間は12ヶ月以内


かまち
再起不能になってからでは遅いですしね。
後悔先に立たずです。

なお、当初決めた『オルタナバンクから「貸倒れ」「延滞」が1件でも発生したら撤退する』という撤退ラインも引き続き継続です。

加えて、当初定めていなかった「利息の扱い」は、今回を機に以下のとおり運用方針を決めました。


  • 利息分を上乗せして再投資しても、上限20万円は超過 NG
  • 利息分に限り、12ヶ月を超える運用も可

1つ目の狙いは、リスクの分散ならびにリスク許容額を優先する姿勢の明確化です。
損失の一撃が大きくなるリスクを避けるべく、運用方針を整理しました。


かまち
ルールが無いことでなんとなく積み増して再投資してしまうことが多かったのですが、これを機に軌道修正しようと思います。

2つ目の狙いは、優先運用先縮減による資金効率の低下を避けるためです。
企業経営の世界で耳にする「投資キャッシュフローは営業キャッシュフローの範囲内で」という考え方を意識し、得た利益の部分に限りチャレンジを許容しました。


かまち
案件の長期化により先行きの不透明感が増し、ひいてはリスクの増加は想定されますが、この運用方針であれば少なくとも元本たる元手資金を痛めることはありません。

リスクをふまえて運用方針を改良|自らのガバナンス強化に向けて施す3つの追加方針

加えて、先にも触れた「自分のマインドを自在に操る超投資法」の本を参考に、以下の3つの取り組みを新たに導入しました。
これにより、自らのガバナンス力向上を図り、リスク管理の徹底に努めます。


  • 俯瞰した目線で運用先を選ぶ(客観的な視点で、誰かに見られている・プロならどうするかを考える)
  • 勝った時に嬉しい金額で運用しない(それは負けた時に悲しいと思う金額)
  • 開始・終了時に気付き記録する(失敗の繰り返しを防ぎ、学ぶ)

「欲をコントロールするのは難しいな」と思ったからこそ、自らをモニタリングする仕組みを設けました。
投資案件を検討して安全性を導くほかに、運用を行う自分自身に対しても安全管理が必要だと気付いたからです。

これら3つの運用方針を追加することにしましたが、これからも気持ち良くソーシャルレンディングを続けられるよう、1案件で10分も加算されない内容に留めています。


かまち
本来の目的である「時間をかけずに取り組む」をきちんと保てています。
自分のマインドを自在に操る超投資法」は読んだタイミングも良かったですが、振り返りにあたって非常に刺さる部分が多かったです。

なお、前述の村上さん監修の書籍「読んだら一生お金に困らない N/S高投資部の教科書」でも、失敗を経験に活かすために自分の投資を記録すること(どこに投資したか、なぜ投資したか、損益はいくらか、原因は何か)を勧めていました。

運用方針に例外を設ける?設けない?|オルタナバンクだからこそ例外を設けた1つの商品

仕事においても同様ですが、ルールを作る時に合わせて突っ込まれるのが「例外はないのか?」という「例外規定」です。
「例外はありません」の方が明快かつ後ろめたさもありません。
しかしながら、1年前とは事情が変わった内容がありましたので、試行もかねて例外を1つだけ設けることにしました。

その1つは、「預金を担保にする運用であれば、12ヵ月を超える案件でも投資対象に含む」というルールです。


かまち
というのも、オルタナバンクはこの1年の間に「定期預金」を担保にした運用商品を発表しました。
新しい商品を開発し、利用者へ提供する姿勢はとてもありがたいです。

例外を認めた理由は、長期間の運用商品でありつつも、他の商品と比べて安全性の高い設計がなされているからです。
オルタナバンクのウェビナーでも紹介がありましたが、預金を担保にした新商品は以下の3点から画期的な側面を持っています。


  • 定期預金が担保なため、万一の際は担保から回収しやすい(担保の価格変動・毀損リスクが低い)
  • 外貨預金を活用しつつも、円建てゆえに為替リスク無し(債務者側が為替変動リスクを受ける)
  • 一個人では実現できない方法で預金利率を引き上げている(資金集約・与信向上による利回り向上)

外貨預金の年利回り(2023年8月時点)は、例えばアメリカでは0.01%〜0.04%(参考:バンク・オブ・アメリカHP)、タイでは0.35〜0.55%(参考:バンコク銀行HP)といったように、日本円の定期預金相場0.001%/年と比べると非常に魅力的です。
それゆえ以前は外国の銀行での口座開設を考えたこともあったのですが、この商品のお陰で外国へ行く手間・開設手続きの手間がなくなりました。


かまち
ポイントの3つ目にもあるように、個人で預け入れするよりも好条件を引き出せることから、自分自身で外貨預金口座を開設するよりお得になるかもしれません。

外貨の定期預金と考えれば、先行きリスク排除の観点から設けた「運用期間は12ヶ月以内」の運用方針にこだわる必要ないと考えました。
もちろん、厳密には担保の預金先銀行のリスクのほか、事業者リスクも抱えることとなり、外貨預金と全く同一の商品ではありません。
ただ、投資資金を不動産やマイクロファイナンス等に活用する他の商品とは安全面の配慮が全く異なる(より優れる)と考え、例外扱いとして投資対象に加えました。


かまち
利鞘を取る商品性ゆえに、他の商品と比べると運用期間の割に利回りが低い(運用期間2年・利回り年5.5%)ことから、償還遅延・元本割れが少ない現状において人気はイマイチな印象です。
ただ、今後ソーシャルレンディング業界のリスクが高まるような状況になれば、この商品の魅力はより増していくのではと期待しています。


〜おわりに〜

ソーシャルレンディングを恐る恐る始めたものの、オルタナバンクを1年間利用を続けてきちんと収入増につながりました。
単なる収入増ではなく、何よりも子供と遊ぶ時間を確保しながら利用できるので、まとまった時間を確保しがたい私の生活スタイルには非常にマッチしていました。

正直に言えば「自分の投資スキル」よりも「ハズレくじを引かなかった運の良さ」が、損失を出さなかった1番の要因だったと思っています。
もちろん、この要因にはオルタナバンクを選んだことも寄与していると考えられ、また現時点でも安全性でより優れる業者は出てきていないため、引き続きオルタナバンクの活用を続けていきます。
そのうえでリスクの存在を軽んじず、振り返りで見直した方針の徹底、ひいては自らのガバナンス力強化に努めていくつもりです。

今のソーシャルレンディングの業界は「きちんと償還ができて当たり前(償還遅延・貸し倒れはレア)」という空気が醸成されています。
しかしながらソーシャルレンディングも投資の世界である以上、いつかは「償還できるかは不透明(償還遅延・貸し倒れはよくあること)」が当たり前になっていくかもしれません。
好環境を活用するのは仕事も私生活でも戦略上欠かせませんが、「局面が切り替わる時を想定しながら利用すること」は失敗を避けるためにも大事だなと、この1年の振り返りで強く認識させられました。


かまち
長く投資に関わっていれば、山あり谷ありでいつかは苦しい局面もやってきます。
そんな時に後悔しないよう信頼できる事業者を選び、頼りつつも、自分自身を律してリスク管理を行う姿勢が欠かせないなと反省です。

じゃあな、またな。

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