産後の必要手続きまとめ|夫が済ませて奥さんを少しでも楽にしよう!

今日も一日お仕事&育児おつかれさまです。
負けず嫌いのサラリーマンとして社畜のごとく働き、並行して育児・家事も全力奮闘中のかまちです。

今回は「夫が率先して対処できる産後の手続きまとめ」を紹介します。

「初めての出産で、何の手続きが必要か分からない」
「子供が産まれて家族に貢献したいものの、妻に代われるものはあるだろうか」

と思っている方にぴったりの内容ですので、育児のスタートを気持ち良く切るきっかけになれば幸いです。

各種手続きはいつやるの?必要な期間は?

出産後に済ませる必要がある手続きはいくつかありますが、その中でも提出期限が一番短い「出生届」は「出産日含む14日以内」と決められています。

一方で、子供の医療費助成やマイナンバーカードの手続きは健康保険証の発行や個人番号通知書等が届いたら手続きが可能となり、14日以内に同時に済ませるのは難しいのが現実です。

よって、段取り良く行っても役所への訪問は最低2回必要となり、それゆえ2〜3日分のお休みを取得できれば手続きは完了できます。


かまち
私の場合は産まれて1週間後、4週間後、8週間後の計3回の訪問で完了しました。
ただ、郵送したり手続きをまとめれば、2回の訪問で完了できました。

ちなみに、細々と休暇を取得せず、奥さんと子供に寄り添うべく育休を取得するという選択肢もあります。

「1度育休を取得すると、本来取りたい時期に取得できないのでは?」と取得をためらいがちですが、配偶者は出産後8週間以内に育児休業を取得した場合、特例で再度育児休業を取得することができます。
(参考:イクメンプロジェクトHP(厚生労働省)「男性の育休に取り組む育児休業制度とは」)

こちらの制度を活用して育児参加と産後の奥さんのケアをしながら、空いた時間に関係手続きを済ませてしまうのが、家庭の事を考えれば一番オススメの方法です。

「会社を休んでそんなに家庭に尽くしたら、一体妻が暇になるのではないか?」と思う男性もいるかもしれません。

私も出産が自分事になるまで知りませんでしたが、産後の一定期間(いわゆる産褥期と呼ばれる6~8週間)は産後の疲れや体調変化から回復するため、奥さんの体は休養が必要となります。
この時期は体力の低下の他に産後の不安ものしかかり、産後ウツになる可能性も高いと言われていますので、実のところ夫によるサポートが欠かせない時期なのです。


かまち
昔から、この産後の期間は周囲が奥さんの身の回りの世話をし、約1ヶ月後に布団から出ることを「床上げ」と呼んでいるよ。

スマートに終わらせて育児に時間を割こう!必要な手続き3分類

産後に必要な手続きは、以下の3つにまとめられます。


  • ①役所に関するもの
  • ②会社に関するもの
  • ③お金に関するもの

最後の「お金に関するもの」は必ずしも産後すぐに行う必要はありません。

私の場合はお金の管理の都合上、銀行口座だけはこのタイミングで一緒に用意しました。

①役所に関するもの

役所では以下の手続きを行いました。


  • 出生届
  • 児童手当
  • 医療費支給制度
  • マイナンバーカード

住む場所によって手続きは若干異なるかもしれませんが、どこに住んでいても必要な手続きです。

出生のタイミングでいずれも済ませておくとよいと思います。

出生届

役所で行う上記手続きのうち、「出生届」については戸籍法第49条にて「14日以内(国外の出生は3ヶ月以内)」と決められており、産後速やかに行う必要があります。

出生証明書の欄に病院の記載・医師の名前と捺印があることを確認し、住民課等の部署で出生届を役所で提出すればOKです。

これが1回目の役所への訪問です。


かまち
この提出をもって子供の名前が戸籍に登録されますので、心構えをしておきましょうね。

児童手当、医療費支給制度、マイナンバーカード

その他の、「児童手当」「医療費支給制度」「マイナンバーカード」については、いつまでに手続きをしなければならないと決まってはいないものの、遅れるとその分公的恩恵が受けられなくなります。

生届が済んだ足で、そのまま「児童手当」「医療費支給制度」の手続きをすべく、児童福祉課等の部署へ行きましょう。
そうすれば、気の利いた役所であれば健康保険証の写しの提出以外は済ませてくれるはずです。

そうでなくとも何度も足を運ぶのは大変ですので、一度必要なものを確認するために伺っておくことをオススメします。


かまち
児童福祉課等には保育園の関係でも、今後お世話になってきますよ。

また、赤ちゃんのマイナンバーカード作成は、戸籍住民課等の窓口へ行かずともスマホで申請手続きができます。

こちらは、個人番号通知書や個人番号カードが届いた後の手続きになりますが、写真もスマホからのアップでOKですので、念入りな準備は要りません。
(参考:マイナンバーカード総合サイト「スマートフォンによる申請方法」)

私のケースでは、手続き完了後約1ヶ月が過ぎた辺りで、役所から受領に来て下さいとの通知がきました。
受領の際は通知書類を持参するほか、本人確認(子も、代理人たる親も)がありますので、子供本人を連れて役所まで行きましょう。

これが私にとって3回目の役所への訪問ですが、手続きのやり方次第では2回目となります。

②会社に関する手続き

会社では以下の手続きを行いました。


  • 扶養に入れる
  • 出産一時金をもらう(制度があれば)
  • 健康保険組合に入る

会社の労政部署や健康保険組合に連絡を取る必要があります。
産まれる前に必要な住民票の部数を確認しておくと、出生届の提出時に用意ができますのでオススメです。

扶養、出産一時金

扶養に入れることで、所得税法上の扶養控除が受けられるほか、会社によっては扶養手当がもらえます。
みなさん忘れないとは思いますが、ほったらかしでは恩恵が得られませんので、速やかに済ませておきましょう。

出産育児一時金も、福利の一環としてもらえる会社もあるかと思いますので、忘れずに一緒に手続きしましょうね。

健康保険組合

また、親の健康保険組合に加入することで、子供の健康保険証が手に入ります。
今はマイナンバーカードも普及していますが、マイナンバーカードを持ち歩く人はあまり見聞きしませんので、当面は健康保険証が子供の本人証明として機能します。

この健康保険証、役所の手続きでの医療費支給制度とも繫がってきます。
作成できた段階で役所へ足を運ぶか、郵送で手続きを済ませましょう。
これが私の場合2回目の役所への訪問でしたが、郵送で済ませて省略することも可能でした。


かまち
出産育児一時金は、奥さんが加入している健康保険で対応せざるを得ないので、育児休業給付金と合わせて奥さんに対応してもらいましょう。

③お金に関する手続き

お金に関する手続きとしては、以下のものが挙げられます。


  • 銀行口座
  • 保険加入

保険の加入は急ぐ必要ありませんが、私の場合は子供のお金をきちんと分けて管理したかったので、銀行口座を作成しました。

口座作成では本人確認書類が必要となりますので、健康保険証やマイナンバーカードの用意ができた後の一番最後の手続きとなります。

口座開設はどこが便利で、かつお得?

どの銀行で作るかですが、現代ではあえて近所の銀行に開設する利点もないかなと考えました。
なぜなら、多くの銀行がコンビニATMやスマホで取引でき、窓口へ出向くこともありませんし、将来の引越しリスクもあります。

したがって、私はいわゆるネット銀行で開設することにしました。

私の場合は、以下の理由から楽天銀行での口座開設に決めました。
口座管理の際に手数料が発生せず、また利息が良さを考えると、一番最適だったのです。


  • 私自身楽天銀行を活用しており、楽天銀行間なら相互の振込に手数料が発生しない
  • 普通預金の利息が高い(税引前:年0.02% ※大手の金利は税引前年0.001%なので20倍!)
  • 楽天会員だと、口座開設&入金で1,000ポイントもらえる

調べたところ、2020年時点でで最も利息が高かったのは「あおぞら銀行 BANK支店」(税引前:年0.2%!)でした。

しかし、子供の場合の口座開設が分からずサポートデスクに問い合わせたところ、口座開設は窓口のみの受付となり、その場合BANK支店の利息は適用されない(=税引前年0.001%)とのことで、BANK支店のメリットが無いことが分かりました。

長い期間貯金することを考えるとなると、少しでも利息が高い方がやはりお得です。

1000ポイントも、普通の銀行の利息で1000円稼ぐには1千万円を10年預けないと手に入りません(実際には税金引かれてしまうので、もう少し元手が必要)。
そう考えると、1000ポイントをサラッともらえるだけでも市中の銀行窓口で開設するよりはるかにお得と言えます。

ちなみに、楽天銀行の場合、スマホの手続きでは本人確認書類が2つ求められることから、健康保険証とマイナンバーカードの2つを揃える必要があります。

(参考)その他の手続き

いままで紹介した手続きの他にも、出産時には以下の手続きが該当する場合もあります。


  • 高額医療費支給制度
  • 医療費控除

1ヶ月に支払う医療費が高額になった場合には高額医療費支給制度、1年間の家庭での医療に関する支出が10万円を超えた場合は確定申告での医療費控除を受けられる可能性があります。

高額医療費支給制度についてはご加入の健康保険組合、医療費控除についてはお住まいの地域の税務署へご確認することでご自身が対象なのか、手続きや還付金額について確認できます。

気になる方は確認してみましょう。


かまち
出産時は病院に通うことも多く、役所から医療費の補助が出ていても10万円程度の自己負担が発生する可能性があります。
領収書は大事に保管しておきましょう。

〜おわりに〜

いくつも手続きがあるとうんざりしますが、順を追って対処しておけばどれも簡単に済ませられます。
仕事をこなすときと同じで、全体の内容をおさえ、手順を掴み、段取り良く準備していきましょう。

自ら周りを声をかけて休暇を調整するのも少し心苦しいかもしれませんが、パパとしての最初の試練ですね。
今後育児をしていく中で、休暇を取らなければならない機会は何度もありますし、慣れてしまいましょう。

初めての育児で頭が一杯一杯な奥さんにとって、これらの手続きを代わって済ませると本当に喜ばれます。
奥さんに余計な負担が掛からないよう、夫が進んで引き受けて済ませるのが吉ですよ。


かまち
育児は直接子供と接することだけではありません。
自分が貢献できるものを見つけ、進んで取り組んでいきましょう!

じゃあな、またな。

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