今日も一日お仕事&育児おつかれさまです。
負けず嫌いのサラリーマンとして社畜のごとく働き、並行して育児・家事も全力奮闘中のかまちです。
今回は「子供の貯金にお得&便利な口座を探したら、結局楽天銀行かSBJ銀行だったお話」を紹介します。
「銀行口座は比較サイトでたくさん見つかるけど、どれにしようか迷う…」
「いざ申し込もうとしたら、未成年では口座開設ができず断られて面倒!」
とお悩みの方々の助けになれば幸いです。
なお、私は2つの銀行のうち、楽天銀行で子供用口座の開設に至りました。
結論:子供が作れる&利率・利便性・手間の観点から絞ると、楽天銀行かSBJ銀行に決まる
未成年者の場合、口座開設できる銀行は限られています。
子供が開設でき、かつ最も利率が高くて手間も少ないのは楽天銀行かSBJ銀行でした(2024年1月時点)。
ただし、楽天銀行もSBJ銀行でも普通金利は年0.02%と、成人用口座より劣ります。
(未成年の場合、楽天銀行のマネーブリッジを利用できません。)
楽天銀行もSBJ銀行も、ATM手数料が月数回無料になります。
SBJ銀行は定期預金<ミリオくん:上限100万円まで>を活用すれば利息が最大0.55%まで上がりますが、難点は営業店窓口へ行かないと口座開設ができません。
(楽天銀行は未成年口座もアプリ上で完結します。)
身近にSBJ銀行の店舗があればSBJ銀行での口座開設は有力ですが、なければ開設の手間とコンビニATMでの利便性から楽天銀行での口座開設がオススメです。
思ったようにいかない!未成年者は口座開設ができないぞ?
子供が産まれ、お祝い金やお年玉をもらった時、「子供の将来のために手を付けずに取っておこう」と考える方も多いのではないでしょうか。
我が家では家計が厳しくなっても子供のお金には手を出さないために、別の口座を開設しました。
将来は学費の悩みも出てきますから、着実な蓄えが欠かせません。
預金先をネットで検索すると、比較サイトが多数でてきます。
比較サイトでは利息やATMの無料特典等の項目を丁寧に説明されていて、とても分かりやすく便利ですよね。
しかしながら子供の口座開設となると思ったとおりには行きません。
なぜなら、未成年の場合は口座開設をさせてもらえない銀行も多いのです。
かと言ってわざわざ銀行の窓口に並ぶのも今の時代かなり微妙です。
まとめました|ネット銀行を利率の高い順に並べ、利便性&手間の少なさで検討してみる
子供用の口座は貯蓄用であれば使用頻度は低く、頻繁な取引は見込まれません。
一方、ATM利用や振込で手数料が発生するとせっかくの利息が台無しになりますので、無料特典は必須です。
低金利時代ですから、やむを得ません。
そうなると、基本的には手数料無料の条件が優しいネット銀行からの選定となります。
そこで私は、以下の基準軸で選定しました。
- 第一|利率の高さ
- 第二|利便性の良さ
- 第三|手間の少なさ
一言で言い表すなら、「もらえるものはできるだけもらい、その上で使い勝手が良くて手間も少ないもの」です。
基本的に引き出さずに貯めておくお金ですので、「減らないこと」が大前提ですが、それでもできるだけ利息はほしい。
ただ、思ったように使えなかったり、自分の時間を徒に消費したくないので、利便性や手間の少なさも優先度を意識して選定することにしました。
次から、普通預金金利の高い順に口座検討をしていきます。
(※金利の順番は2024年1月時点の情報です。
お読みになられている時期の金利状況を勘案しつつ、参考としてお役立て下さい。)
auじぶん銀行|最高0.30%
auじぶん銀行も、カードの引き落としやアプリ・証券口座と連携すると最大0.30%まで普通預金金利をアップできます。
しかしながら、こちらは満15歳未満のお客さまは開設できないため、却下となりました。
東京スター銀行|0.25%
首都圏で時折見かける東京スター銀行。
意外にも外資系(台湾)の銀行です。
給与や年金を受け取る口座に指定すると普通預金金利は0.25%に上昇するものの、未成年ではいずれも受け取る機会がありません。
よって子供の場合は最大でも円定期預金0.002%の適用となり、旨みは少ないため却下です。
あおぞら銀行BANK支店|0.20%
BANK支店の口座であれば、手間要らずで普通預金は0.20%となるあおぞら銀行BANK支店。
定期預金なら、最大0.40%まで上昇します。
早速開設しようとしたものの、子供の場合は画面入力を進められず。
電話窓口へ問い合わせたところ、未成年者でもBANK支店の開設は可能ながら、窓口へ出向く必要があるとのことでした。
そして肝心な部分になりますが、「今回のケースでは普通預金金利0.20%は適用されない」との回答がありました。
そうなると、普通預金0.001%が適用されますから、BANK支店で開設する意味はありません。
かつては「あおぞらポケット定期」のような利息が0.05%と高い定期預金もありましたが、2022年4月17日をもって新規のお預け入れ終了となり、現行の定期預金では0.01%が最高となります。
子供用の定期預金で0.01%も魅力的ですが、後述のとおり預金利息が0.01%以上かつアプリで口座開設可能な銀行が存在することから却下です。
GMOあおぞらネット銀行|0.11%
インターネットで手広く事業を行っている会社で思い浮かぶのが「GMO」。
広告でもよく見かけますよね。
そのGMOが出資している銀行がGMOあおぞらネット銀行です。
GMOクリック証券の口座を開設し、銀行口座と連携する「証券コネクト口座」機能を活用すると普通預金金利0.11%が適用されます。
しかしながら、条件となる「証券コネクト口座」は未成年では利用できないため、結果子供が開設すると金利は0.001%になってしまい、却下です。
口座残高100万円以下の普通預金利息は0.3%付くのですが、残念ながらHabittoは未成年での利用ができません。
UI銀行|0.10%
東京きらぼしフィナンシャルグループから2022年1月に誕生したUI銀行。
東京きらぼし銀行は信用金庫からスタートし、合併を繰り返して2018年に社名変更により誕生した珍しい銀行です(旧八千代銀行、旧東京都民銀行、旧新銀行東京の合併により現在に至る)。
アプリの操作で口座管理できる今の時代に沿ったスタイルの銀行で、普通預金金利は何もせずとも0.10%が適用される気軽さは魅力的なポイント。
ただ残念ながら16歳未満の場合は口座開設ができず、よって却下となりました。
(※UI銀行は、定期預金1ヶ月以上で0.12%、1年以上で0.30%の利息が付きます。
また他行振込手数料は86円と格安で、一番低いステージでも振込・ATM手数料無料の優遇アリです。
難しい条件を考えずに「高金利かつ手数料削減」を実現したい方にはイチ押しの銀行です。)
イオン銀行|最大0.10%
イオンモール内で常に一角を占めるイオン銀行。
イオンの中でマイナーなイメージながらも、実はかなりの稼ぎ頭です。
こちらも条件を積み上げることで最大0.50%まで金利が上昇します。
ただ、その条件を得るにはクレジットカードの保有・利用やWAONの利用実績等を積み上げる必要があり、手間がかかります。
何より、満18歳未満はクレジットカードが持てませんので、条件達成は容易ではありません。
条件未達の場合0.001%が適用され、残念ながら却下です。
楽天銀行、SBJ銀行|0.02%
ポイ活で人気の楽天銀行と、預金商品の開発に力を入れているSBJ銀行。
今まで紹介した他行の普通預金と比べると見劣りしますが、何も設定せずとも、両行とも普通預金金利0.02%はなかなか太っ腹です。
どちらの銀行も、未成年の口座開設が可能です!
また、ATM利用や振込の手数料は月数回無料になる特典があり、余計なコストも抑えられそうです。
印鑑作りが不要になるだけでなく、登録した印鑑を将来忘れる心配もなくなり、非常にありがたいです。
SBJ銀行は店舗窓口へ行かないと未成年口座の開設はできませんが、100万円を上限に利用できる定期預金「ミリオくん」では最大0.55%の利息が付く点は非常に魅力的です。
ただ、SBJ銀行はローソンでのATMを利用できません。
その点、楽天銀行はどのコンビニATMでも利用でき、利便性では一枚上手です。
身近にSBJ銀行の店舗があればSBJ銀行での口座開設は有力ですが、なければ開設の手間や利便性の観点から楽天銀行での口座開設がオススメです。
楽天市場でのポイント還元が大きく、生活口座は楽天銀行を使っています。
補足①|SBJでも別に良いんじゃ?
SBJ銀行が楽天銀行に対して著しく劣っているという訳ではありません。
人によっては、SBJ銀行に決定した方が使い勝手は良くなります。
参考までに、2024年1月時点の両行の手数料をまとめると以下のとおり。
SBJ銀行 | 楽天銀行 | |
セブン | 月10回まで無料 | 残高10万円以上で月1回、 残高50万以上で月2回まで無料 (残高100万以上なら月5回) |
ローソン | ✗ | 残高10万円以上で月1回、 残高50万以上で月2回まで無料 (残高100万以上なら月5回) |
ファミマ | 月10回まで無料 | 残高10万円以上で月1回、 残高50万以上で月2回まで無料 (残高100万以上なら月5回) |
ミニストップ(イオン) | 月10回まで無料 | 残高10万円以上で月1回、 残高50万以上で月2回まで無料 (残高100万以上で月5回) |
振込手数料(他行宛) | 月5回まで無料 | 残高10万円以上で月1回、 残高50万以上で月2回まで無料 (残高100万以上で月3回) |
SBJ銀行では残高を気にせずとも手数料無料の恩恵が得られます。
以下のような方にとっては、楽天銀行よりもSBJ銀行で開設する方が適していると言えるでしょう。
- 将来に移住する予定がなく、最寄りのローソンで使えなくても不便ではない。
- マメに定期預金へ移し替え、より高い預金金利を得たい。
- ATMでの入出金や振り込みの頻度が多い。
SBJ銀行は定期預金金利がとても高いので、この部分を重視される場合はSBJ銀行が有力な選択肢となります。
補足②|預金よりも利息を期待できる方法はある?(もちろん子供用として利用できる手段で)
子供の預金は「利息は良くて0.02%」というのが今の日本の銀行預金の現状です。
とは言え、「もう少しリスクを取ってもいいから、利息を多くもらいたい!」という方もいるかと思います。
私立進学時にかかる費用、私は考えるだけで足がブルブルしてきます…
私自身、子供用の蓄えは「全額預金」とはせず、一部はリスク控えめなもので運用しています。
実際に取り組んでいる方法は以下の2つです。
- 証券口座から債券を購入し、利息を得る
- ソーシャルレンディングで少額投資をし、利息を得る
いずれの方法も、両方とも元本に対して利回りを得る運用方法です。
債権もソーシャルレンディングも「デフォルト(投資先の経営悪化・破綻)リスク」はありますが、償還時は「投資元本+利息」が手元に入る運用手法のため、株式や投資信託のように「日々の元本変動」を心配する必要ありません。
具体的には、前者の場合は楽天証券の口座を開設し、安全性の高い発行体(債券の発行元会社)の債券を購入しています。
例えば、以下のような案件は実際に購入しても良いかなと思った案件(2023年発行)です。
債券発行体【信用格付け】 | 年限 | 利回り(税引前) | 最低投資額 | 備考 |
---|---|---|---|---|
JICA【AA+:R&I】 | 5年 | 0.517% | 1万円 | SDGs債。日本格付けと同等。 |
カゴメ株式会社【A:R&I】 | 1年 | 0.20% | 10万円 | 「つぶより野菜」1箱プレゼント |
日本国【AA+:R&I】 | 5年 | 0.18% | 1万円 | 第142回個人向け国債 |
ただ、子供のお金ゆえに万一の毀損があってはならないので、少しでも不安を感じた案件には手を出さない方針で購入するか選んでいます。
この手の運用で厄介なところは、最低投資金額が大きくなりやすいことから、まとまったお金が必要となる点です。
とは言え、子供の将来の蓄えであれば長期間使う見込みがないことも多く、ほったらかしで高い利回りを得られるのは魅力的です。
なお、証券口座はジュニア NISAがかつて登場したこともあり、楽天証券に限らず多くの証券会社で未成年口座を開設できる環境にあります。
それゆえ、特定の銀行に預けるよりも安全かつ利回り高く蓄えることができ、「リスクはとにかく下げたいけど銀行預金より蓄えたい!」なんて方にはオススメです。
(参考:個人向け国債についてのよくある質問(財務省 HP))
一方で、ソーシャルレンディングでは未成年口座を開ける会社は2社(クラウドバンクとポケットファンディング)しかありません(2024年1月時点)。
ソーシャルレンディングの方が発行体のリスクは高まるものの、債権同様1万円から投資できるところも多く、加えて利回りも4%前後まで上昇し、そのうえ運用期間も1年前後と短い点は使い勝手が良いと言えます。
ソーシャルレンディングについては「クラウドバンク」を活用していますが、子供用口座の開設方法や運用方針については別記事にまとめていますので、気になる方は下記よりご覧ください。
楽天銀行、所有していると良いことあるの?
楽天銀行に馴染みのない方もいらっしゃるかと思いますので、楽天銀行の良さについてまとめておきます。
子供の口座開設での決め手になった理由として、親が楽天銀行の口座を持っていたことを挙げました。
親が楽天銀行を持っていて実際に感じているメリットは以下のとおりです。
・楽天証券口座を用意し、マネーブリッジを設定すると普通預金の金利が0.10%にアップ。
(ただし、金利0.10%が適用されるのは300万円まで。それ以上の金額に対しては0.04%が適用。)
・SPU(スーパーポイントアップ)プログラムにより、楽天市場で得られるポイントが最大1%アップ。
(楽天カードの引落先口座・給与や賞与等の受取先口座に設定で+0.5%×2。)
1点目の預金金利についてですが、「0.001%と0.01%」、「0.01%と0.1%」は同じ10倍差ではあっても、その差はかなり大きいです。
例えば同じ100万円を1年預けて放っておくと、大手銀行(金利0.001%)では10円しか得られませんが、楽天銀行なら1,000円利息が付きます。
日頃預けないお金は、あおぞら銀行BANK支店に預けて利率0.2%を得るのがオススメです。
2点目のSPUのポイントアップについては、楽天市場で日頃から買い物をされる方にはかなり嬉しい恩恵です。
育児が始まるとミルクやおむつの購入で毎月の出費がかさみむものの、お買い物マラソンと組み合わせれば簡単に10%以上のポイント還元が得られます。
そのほか、楽天銀行のハッピープログラムでは、口座引落や給与等の受取時に数ポイントですが楽天ポイントが得られます。
加えて、毎月のエントリーが面倒ではありますが、取引に応じて都度現金10円がもらえるキャンペーンもあります。
いくら預けても大して利息の付かない時代ですから、ポイント還元しかり、僅かであっても銀行から収入を得られるのは価値ある利益と言えます。
楽天銀行での口座開設時に必ず確認しておきたい1つのこと
私が開設した2020年の時も行われていましたが、2024年1月時点でも子供の口座開設キャンペーンが実施されています。
以下の条件を満たすことで1,000円プレゼントされ、とってもお得です。
・口座の名義人となるお子さんの年齢が12歳以下である。
・期限までに口座申込・口座開設を完了させる。
・期限までに当該口座へ入金する。
条件も難しくなく、リスクもありませんので、活用しない手はありません。
大変お得なキャンペーンですので、開催有無は絶対確認しましょう!
〜おわりに〜
インターネットから銀行口座を開設できるようになり、開設できる銀行の選択肢はこの10年間で広がりました。
選択肢が増えただけに、自分の基準を明確にしておかないと思うように決められません。
また、子供の口座開設は大人と違って条件が厳しいですから、つい嫌になって投げやりに開設しないよう注意が必要です。
子供の口座は将来にわたり長く付き合うこととなりますので、大切な口座選びに私の経験が役に立てば幸いです。
じゃあな、またな。