今日も一日お仕事&育児おつかれさまです。
サラリーマンとして社畜のごとく働き、育児・家事も全力奮闘中のかまちです。
今回は「使う予定のないお金の運用先にオルタナバンク(旧 サムライファンド)を選び、投資してみた話」を紹介します。
「副業するほど時間はないけど、収入を増やしてより子育てを充実できないかな」
「先々子育てでお金は必要になるも、今は余裕があるので手間をかけずにお金を働かせたい」
とお考えの方々の助けになれば幸いです。
結論|お金を働かせたいなら、安全性&使いやすさから「オルタナバンク」がおすすめ
育児に伴い時間が無い中、世間では副業解禁。
はたまた育児関連の国の手当ては厳しくなる一方で、お金の心配は増えるばかりとなり、子育ても余裕がなくなりそうです。
お金を増やそうと考えて思いつくのが資産運用ですが、株式投資や投資信託では日々の値動きがあり、仕事と家事で忙しいワーパパには不向きです。
しかし融資貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)であれば日々の値動きに神経をすり減らすことなくお金を働かせることができます。
私が今回選んだサービスは「オルタナバンク(旧 サムライファンド)」です。
融資貸付型クラウドファンディングを行う会社は多数存在しますが、安全性(延滞・貸倒れ0)・使いやすさの観点から「オルタナバンク)」を選びました。
利回りの高い他の会社の方が賑わっている印象はあるものの、オルタナバンクにおいてネガティブな口コミは見られませんでした。
また、「保証」「担保」の有無が分かりやすく、万が一の安全を確認しやすい点はユーザーフレンドリーだと言えます。
とはいえ投資にはリスクがつきものです。
本来もらえるお給料をきちんともらい、また不要な支出を削るよう生活を見直した上で、更に使えるお金を増やしたい場合に活用するのをオススメします。
ありがたいことに、毎月1万円ほどの収入に繋がっています。
副業解禁とは言うが、育児中にそんなに時間がない…けど、将来のお金は不安
世の中は副業解禁。
さらに、育児関連の国の手当ても日に日に切り詰めが進む一方です。
とはいえ、育児が始まると今までより支出がかさむだけでなく、収入を増やせそうと余分に働けるほどの時間的余裕もありません。
子育てで悩みの種は「毎日の多忙さ」と「将来のお金」だなと実感しています。
毎日の多忙さは他の記事にも取り上げているように四苦八苦工夫を凝らしてどうにか乗り越えています。
一方将来のお金は、外食や飲み会での無駄遣いを減らしつつ、伸びない給料で不安を直視しないようにしているのが正直なところです。
最近では、国策としてもNISAやiDeCoといった投資が進められつつあり、積立投資を始めとする投資信託や個別株、さらには不動産投資もよく耳にするようになりました。
お金を増やすと考えると真っ先に思いつくのが「資産運用」ですが、投資は元本毀損リスクが何より不安です。
そこで「元本毀損リスク」を減らし、かつ余計な手間を掛けずに取り組める投資方法を探したところ、「オルタナバンク(当時は「サムライファンド」)での運用にたどり着きました。
オルタナバンクに至った理由とその評判・使い心地
私自身個別株・投資信託の運用や、会社のお金の管理に携わった経験があるのですが、オルタナバンク(旧 サムライファンド)は金融あるあるの難しい言葉も他のサービスより少なく、使い心地はかなり良い印象です。
中でも一番の良いなと感じた点は、他の投資に比べて神経をすり減らされずに利用できる点です。
本章では、サービスの内容・良し悪しが伝わるよう解説いたします。
オルタナバンク(旧 サムライファンド)とは
「オルタナバンク(旧 サムライファンド)」とは、2002年創業のサムライ証券株式会社が提供するクラウドファンディング事業になります。
お客さまから特定事業へのお金を集め、それを事業者に貸し、事業者から利息を付けて返済を行うサービス(いわゆる融資貸付型クラウドファンディング:ソーシャルレンディング)です。
ただ、ソーシャルレンディングも元本保証はなく、事業が上手く行かない時には元本の毀損・返還リスクが発生します。
(※ロゴ画像は「Alterna Bank(サムライ証券株式会社)」HPより引用)
ソーシャルレンディングも、株式投資や投資信託と同様に資金運用の1つであることから、いわゆる「副業」には該当しません。
ただ、税計算上の所得は「譲渡所得」ではなく「雑所得」に該当します。
確定申告の有無はこちらのサイトが分かりやすかったので、ご参考まで(参考:「ソーシャルレンディングの確定申告パーフェクトガイド【決定版】」みんなの税理士相談所)。
ソーシャルレンディングを行う金融商品取引業者には第一種と第二種があり、サムライ証券は第一種に該当します。
平たく言うと、第一種の方が第二種よりも資本金や自己資本比率が高く設定されており、運用会社の安全度は高い部類に該当します。
そして、オルタナバンクの売りはなんと言っても「延滞、貸倒れ0の実績」です。
「延滞0」とは、貸したお金の返済・利払いが遅延した実績がないこと、「貸倒れ0」とは、貸したお金が戻ってこなかった実績がないことを意味しています。
1回でも発生したら、今後はこの宣伝文句は使えませんからね。
ただ、「ソーシャルレンディングは比較的安全な投資」とも聞きますが、「お金を貸す」という仕組みの怪しだけでなく、金融庁からも警告が出されており、軽い気持ちでの投資はNGです。
サービス展開業者の信用力を慎重に見極めた上で行いましょう(参考:「ソーシャルレンディングへの投資にあたってご注意ください」)。
金融庁HPで調べると、過去に行政処分・指導を受けた業者を調べることができます。
行政処分を受けた主な会社は以下の通りです。
- maneoマーケット株式会社
- SBIソーシャルレンディング株式会社
- クラウドバンク株式会社
- エーアイトラスト株式会社
- ラッキーバンク・インベストメント株式会社
- 日本クラウド証券株式会社
指導回数が1回であっても、大事な資産を預ける以上、仮に運用成績がいくら良かろうが諸手を挙げてのオススメはできません。
なぜオルタナバンクを選んだのか?
融資貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)を行う会社は比較サイトで取り上げられるほどたくさんあります。
比較サイトでは「商品数」や「平均利回り」といった「いかに稼ぐか」にスポットが当てられていますが、私としては金融庁HPにもあるとおり「軽い気持ちで始めると痛い目をみることになりかねない」と考えました。
そこで、先駆けた方達の経験を参考にしながらサービス選びをしました。
他の方の痛い経験:失敗例に学ぶ
ソーシャルレンディングで失敗されている方々について調べたところ、サービス展開の業者選びで1点(★)、商品選びで3点(☆)の傾向が見られました。
- ★ 業者自体の安全性を考えなかった
- ☆ 商品の利回りを重視しすぎた
- ☆ 一つの商品に投資し過ぎた
- ☆ 長期の商品で後戻りできなかった
★業者自体の安全性を考えなかった
「やるからには少しでも儲けたい」という競争心が生まれるのも理解できます。
ただ、サービスを展開する業者がいい加減では、流通する商品も粗悪なものになりかねません。
料理の安全や美味しさが左右されるのは料理人に左右されるのと同じで、お客は値段というコスパだけに目を捉われず、良い料理人を選ぶ必要があるかと。
安全性を細かく見るには金融の知識に長けないと難しいと思いますが、以下の3つの方法でも過度なリスクは除外できると考えました。
- 第二種金融商品取引業者は選ばない(=第一種金融商品取引業者や上場企業を選ぶ)
- 行政からの指導や処分を受けたことがない
- 過去に「延滞」「貸倒れ」を起こしていない
1点目は、厳しい基準で運営する会社の方が「健全性が高い」と考えられるからです。
株式上場に基準があることは言うまでもありませんが、第一種金融商品取引業者は第二種に比べて「最低資本金額」や「純資産額」「自己資本比率」に厳しい基準が設けられています。
2点目・3点目は、「コンプライアンスの高さ」と「業務の手堅さ」といった「ガバナンスの強さ」を判断する要素となるからです。
将来の信用度は知ることができないものの、過去の信用度は知ることができます。
☆商品の利回りを重視しすぎた
投資商品は基本的にリターンとリスクは相関する傾向にあります。
利回りを重視するということは、それだけリスクが高くなるということになります。
私の狙いはあくまで「子育ての充実」ですので、更に数%増やすのはリターン以上にハイリスクに感じました。
☆一つの商品に投資し過ぎた
投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があります。
リスクは分散した方がよい(カゴを分けて入れれば1つ落としても全ての卵はダメにならない)という意味で、ソーシャルレンディングでの投資にも当てはまります。
1件あたりの出資額が大きいだけに、前述の利回り重視と同様、安全のためには高利回りだけを狙いすぎず、分散が大事と言えます。
☆長期の商品で後戻りできなかった
一般的に運用期間が長いほど利回りも高くなります。
事業者側の目線で考えると分かりやすいのですが、長い期間お金を借りれた方が事業の運営がしやすくありがたいですよね。
一方貸す側としては、貸している期間が長いほど不確実な出来事を被るリスクも高くなります。
特に、ソーシャルレンディングでは途中解約ができず、貸付先が危ないと思っても元金を戻すことができません。
ズバリこれが決め手でした
先の失敗例を踏まえて私が選んだのは「オルタナバンク(旧 サムライファンド)」ですが、実際にHPに触れて申込みに至った決め手は「商品の安全性が分かりやすく記載されているから」です。
失敗例の傾向から「安全性を蔑ろにしていた」ということが理解でき、「安全性の高い業者」を選びつつ、「安全性の高い商品」を選ぶことで失敗するリスクを押さえられると考えました。
ただ、グループ会社とは言え親会社とは別会社。
厳しい基準で運営されているとは限らないため、私は運用対象から除外しました。
この安全性の基準に一歩届かずでしたが(行政処分経歴あり)、過去に元本割れを起こしていないサービスに「クラウドバンク」がありました。
サービスの人気が高く案件も豊富なため、気になるところです。
手持ち金額に余裕が出て、利用業者を分散したい時の候補として、サービスの動向を注視したいと思っています。
オルタナバンクでも海外の商品はありますが、安全性を把握し難いため、私は手を出さない方針です。
なお、オルタナバンクで運用する際、GMOあおぞらネット銀行は無料、それ以外の場合は払戻手数料(145円)が発生します。
他の業者では手数料がもっと優しいところもありますが、安全性への必要経費だと私は割り切っています。
何より運用益に対して微々たる額ですので、ほとんど気になりません(気になる場合は口座開設(無料)すれば解決です)。
利用者からの評判は?先駆けた方たちの声を調べてみた
他のサービスよりも口コミ数が少ないものの、オルタナバンク(旧 サムライファンド)へのネガティブな口コミは見られませんでした。
SNS上で見受けられた主なものを紹介します。
実際に使ってみた感想は?
各商品における「保証」「担保」の有無が分かりやすく、万が一の安全を確認しやすいので、安全な運用を心掛けたい方には扱いやすい印象でした。
オルタナバンク(旧 サムライファンド)の商品には、連帯保証や担保物件のほか、保証会社が組み込まれている商品もあります。
担保物件の評価額が明示されていて、投資物件のどの程度をカバーできているのか数字で確認できるため、説得力を感じました。
ただ決して利回りがマイナスになる訳ではなく、安全のための必要経費と見るべきかと。
強いて厄介に感じた点を挙げるなら、運用先への投資額は1万円単位という点です。
この点は株式投資や投資信託の方が小さな金額で取り組めると言えますし、まとまったお金が必要だとも言え、少しハードルを感じる方もいるかもしれません。
気になる実際の運用益と、そのまま使える運用方針
私の取組状況と運用方針をまとめておきます。
運用に取り組むにあたっての参考にしていただければ幸いです。
運用益の見通し
サービスを利用開始して半年後、計5本の商品を運用しました。
運用の見通しは以下のとおりです。
運用商品 | 運用額 | 目標利回り | 運用期間 | 税引前利益 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
①東京都目黒区不動産 | 20万円 | 5.5% | 9ヶ月 | 3,102円 | 繰り上げ返済(9⇒2ヶ月) |
②資産1700億円大手カード決済事業者 | 20万円 | 4.0% | 6ヶ月 | 4,489円 | |
③杉並区不動産 日本保証 保証付きファンド | 20万円 | 4.0% | 11ヶ月 | 1,007円 | 繰り上げ返済(11⇒1ヶ月) |
④千葉県柏市不動産 | 20万円 | 5.5% | 12ヶ月 | 10,995円 | 償還前のため予定利益 |
⑤国内分散運用型パッケージ | 20万円 | 5.8% | 7ヶ月 | 7,147円 | 償還前のため予定利益 |
育児の息抜きに家族で高級ホテルに泊まりたいと考えているので、その足しには十分です。
<追記>
運用して1年経過した後の状況を別の記事にまとめました。
毎月1万円ほどの収入に繋がっています。
どれぐらいの資金を用いたのか、またどのようなリスクがあったのかといった観点から、オルタナバンクを始める前の参考になれば幸いです。
1年できちんと収入が上げられていること、また家計や将来を考えるきっかけにもなっており、今のところやってみた後悔はありません。
私の運用方針と撤退ライン
サービス選びの際にもまとめましたが、失敗しないためには「安全性」を最優先にすべきと考えています。
「利回り重視」「一つの商品」「長期の商品」に陥らないよう、具体的には以下の通り運用方針を決めました。
- 「利回り重視」で選ばない ⇒ 配当額より安全性(保証・担保)
- 「一つの商品」だけを選ばない ⇒ 1つの商品への投資額は20万円まで
- 「長期の商品」は避ける ⇒ 運用期間は12ヶ月以内
この3つの方針に合致することを条件に、保証や担保の有無を加味して商品を選ぶことで高リスクの商品を避けつつ安全に運用していきます。
また、オルタナバンクでの運用を撤退する基準も予め決めています。
それは『「貸倒れ」「延滞」が1件でも発生したら』です。
自分が運用した商品ではなくとも、発生したら撤退します。
なぜなら、「貸倒れ」「延滞」が発生した時点でオルタナバンクを選ぶ理由がなくなるからです。
その時点で、「貸倒れ」「延滞」の発生していない別のサービスを探すか、ソーシャルレンディング自体から撤退します。
面倒かとは思いますが、安全に運用する上では勢いのある申込みの時点で自分の運用方針を言葉で具体化しておくことをおすすめします。
投資に取り組みつつも、変わることのない生活の基本
今回は育児における金銭面での充実を図るために、育児中に寝かせているお金で何かできないかと考えました。
このような考えに至ったのは、昨今流行りのFIRE「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)」の影響もあります。
FIREについて勉強する中で「普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門(山崎俊輔 著)」に良い事が書いてあったので、この場で少し触れておきます。
それは、『経済的な余裕を得たいなら「お金を運用すること」より、まずは「職場からもらえる給料を増やすところ」から考えるべき』ということです。
本来もらえるお金をきちんともらい、また本来不要な支出を削るよう生活を見直す方が安全かつ確実に使えるお金が増えます。
入るお金と出るお金を適切に管理することが、経済基盤を整える基本です。
事実として、FIREを達成した人の多くは投資を行っています。
ただ、お金を運用して増やすのは収支見直しの次のステップであることを肝に銘じておきましょう。
〜おわりに〜
金融とITが結び付く「フィンテック」の発展につれて、個人もスマホから投資をしやすくなりました。
導入コストも少なく、手間もかからないので活用しない手はありません。
とは言え金融庁でも警鐘されているように、儲け話ばかり先行し、高リスク商品に人気が集中したり、はたまた商品内容が記載と異なる詐称行為も見受けられるため、安易な気持ちでの投資は禁物です。
損失を利回りで取り返すのは大変ですので、安全は最優先に。
数あるサービスの中から「オルタナバンク(旧 サムライファンド)」を選ぶ時点で安全性を重視しているとは思いますが、それでも投資であることに変わりません。
資金運用は生活の助けとなるものの、余裕資金でほどほどに取り組むこともお忘れなく。
じゃあな、またな。