今日も一日お仕事&育児おつかれさまです。
負けず嫌いのサラリーマンとして社畜のごとく働き、並行して育児・家事も全力奮闘中のかまちです。
今回は「『クラウドバンク』も安全な運用先として活用できるのか、同業種の『オルタナバンク(旧 サムライファンド)』と比較・試行してみた話」を紹介します。
「副業するほど時間はないけど、収入を増やしてより子育てを充実できないかな」
「先々子育てでお金は必要になるも、今は余裕があるので手間をかけずにお金を働かせたい」
とお考えの方々の助けになれば幸いです。
結論|過去に行政処分・延滞はあるも安全性の実力あり!ただ、人気集中&経験者向き
日本クラウド証券株式会社が提供するクラウドファンディング事業「クラウドバンク」。
同業種のオルタナバンク(旧 サムライファンド)と比べて利回りや取り扱い規模の観点で優れており、収益性の高いサービスと言えます。
入出金の即時性や手数料がかからない利便性も、優れている点です。
取扱規模に対して貸倒れ0という実績も、安全性で非常に評価できます。
しかしながら、人気の高さゆえに先着商品は数分、抽選商品は当選倍率25倍と、買い付けるには準備と運が必要です。
また、(古い内容にはなりますが)過去に行政処分や延滞が発生していることをふまえると、やはり安全性ではオルタナバンクに軍配はあがります。
海外の商品も多く、それなりに金融の知識・経験のある人でないととっつきにくいのも事実。
育児や本業で忙しいサラリーマンがこの手の運用(ソーシャルレンディング)を行うのであれば、安全性・使いやすさからオルタナバンクをメインの運用先に活用し、サブ(+α)の位置付けとしてクラウドバンクを活用する方が使い勝手は良いです。
余剰資金の運用先、私はこうして決めたものの、クラウドバンクも気になる存在
世の中は副業解禁となったものの、育児中だと副業するほどの時間的余裕がない方も多いのではないでしょうか。
私もその状況に陥っていた一人でした。
副業ができないことで、将来の家計の不安とスキルアップの不安、両方に悩みました。
時間があれば両方とも解決できたのかもしれませんが、「時間が無い」なら無いなりに対応するしかありません。
家計の不安については支出を見直し、節約を試みましたが、一方で収入を増やさないと生活の楽しみが薄れてしまうのも事実です。
そこで、「今すぐ使わないお金は運用する」と覚悟したものの、「元本を毀損しては元も子もない」と考え、原本の変動の無い「ソーシャルレンディング」の活用にたどり着きました。
株式投資や投資信託ほどのリターンに対する欲は捨て、安全性重視で選んだところ「オルタナバンク(旧 サムライファンド)」一択となり、年4%ほどですが今では元本割れを避けつつ運用しています。
オルタナバンクでの運用開始にあたっては、ソーシャルレンディングで失敗しないように、他の方達の痛い経験から以下のとおり条件を設けて選定をしました。
- 第二種金融商品取引業者は選ばない(=第一種金融商品取引業者や上場企業を選ぶ)
- 行政からの指導や処分を受けたことがない
- 過去に「延滞」「貸倒れ」を起こしていない
高い利回りに釣られず、信用力を慎重に見極める必要があります。(参考:「ソーシャルレンディングへの投資にあたってご注意ください」)
この条件で絞り込んだ結果、オルタナバンク(申込当時は「サムライファンド」)しか運用先として残らなかったのですが、過去に貸倒れを起こしていないサービスとして「クラウドバンク」を見つけました。
そこで、運用先として活用できるか、試しに口座開設をしてサービスに触れてみることにしました。
それゆえまずは損失が出ても後悔のない少額資金を投入し、使い心地を確かめてみました。
クラウドバンクとオルタナバンクを比較|私の運用実績&活用スタンス
クラウドバンクは多く広告を行っており、目にしたことがある方も多いかもしれません。
2023年3月時点では女優・モデルのトリンドル玲奈さんが起用され、TVやweb上のCMが大々的放送されています。
広告による知名度だけでなく、運用実績も優秀なため、大変人気のあるサービスです。
クラウドバンクとは
クラウドバンクとは、2014年に設立したクラウドバンク株式会社の100%子会社「日本クラウド証券株式会社」が提供するクラウドファンディング事業になります。
お客さまから特定事業へのお金を集め、それを事業者に貸し、事業者から利息を付けて返済を行うサービス(いわゆる融資貸付型クラウドファンディング:ソーシャルレンディング)です。
ただ、クラウドファンディングも元本保証はなく、事業が上手く行かない時には元本の毀損・返還リスクが発生します。
(※各画像は「CrowdBank(日本クラウド証券株式会社)」HPより引用)
過去の融資元本回収率は100%です。
償還済金額は2017年から2022年の5年間で11.1倍にまで増加し、2022年時点では1,815億円に到達しています。
それだけ大きなお金を扱いつつも、サービス開始以後一度も貸倒れを発生させていないという実績は、ユーザーにとって非常に強い安心感となっています。
なお、2015年に行政処分を受けた記録がありましたが、それ以後は処分を受けていません。
また、当時の処分の理由はファンドの選定・審査に関するものではなく、取引データの管理に関する内容でした。(参考:「処分に関するQ&A(クラウドバンク HP)」)
クラウドバンクとオルタナバンク(旧 サムライファンド)を比較
私のイチオシのソーシャルレンディングは、前述のとおり「オルタナバンク(旧 サムライファンド)」です。
そこで、以下の3軸からオルタナバンクと比較することで、クラウドバンクの良し悪し、ひいては活用余地を探りました。
- ①安全性
- ②収益性
- ③利便性
①安全性
項目 | クラウドバンク | オルタナバンク(旧 サムライファンド) |
---|---|---|
金融商品取引業者区分 | ○第一種 | ○第一種 |
過去の貸倒れ案件 | ○なし | ○なし |
過去の遅延案件 | ×あり | ○なし |
過去の行政処分 | ×あり | ○なし |
担保・保証付き商品 | ○あり | ○あり ※多数 |
②収益性
項目 | クラウドバンク | オルタナバンク(旧 サムライファンド) |
---|---|---|
税引前利回り | ○6.58%(3年平均) | △7.0~3.5% ※主に6~4% |
償還済み金額 | ○1815億 | △非公開 ※前263件:計126億のうち191件 |
運用期間 | △1年以上多数 | ○1年未満多数 |
入出金時の手数料 | ○なし | ×原則あり |
海外商品 | ○あり | ○あり |
金取引 | ○あり | ×なし |
キャンペーン | ○楽天ポイント獲得 | ○キャッシュバック |
商品にも幅があり、この点がクラウドバンクの人気の理由と言えそうです。
③利便性
項目 | クラウドバンク | オルタナバンク(旧 サムライファンド) |
---|---|---|
入出金の反映 | ○即時反映 | ×タイムラグ(サービス側の確認作業)あり |
購入時の資金 | ×デポジット(先入れ) | ×デポジット(先入れ) |
新着商品アナウンス | △直前・1回 | ○数日前・複数回 |
抽選商品 | ○あり | ×なし |
売切速度 | ×数分 ※多数 | ○数時間〜数日 |
口座保有コスト | ○無料 | ○無料 |
しかしながら、圧倒的な売切速度は、勤務時間が拘束されがちなサラリーマン・急な対応の多い育児中には不向きとも言えます。
実際に使ってみた感想&運用実績、気になる周りの評判は?
実際に口座開設をし、利用してみました。
率直な感想と運用実績、そして他の利用者の声をまとめておきます。
使ってみた感想&運用実績
取り扱い商品数が多く、自らの運用意向に合致したものに出会う確率は高そうです。
また、金の取引・積立も可能で、きちんとポートフォリオを考えて、本気で資産形成を行う人には向いているサービスとも感じました。
ただ、海外のファンドも多いことから、どちらかというと「やや投資に慣れている方向けのサービス」という印象も強いです。
それなりに金融の知識・経験のある人でないと、少々とっつきにくいかもしれません。
特に日本国内の事業に関する商品については、サービスの人気さゆえに買い手が集中する傾向が見られました。
口座を開設して半年以上経ちましたが、先着商品は0~2分で売り切れる傾向にあり、販売時間に準備しないとなかなか購入できません。
また、抽選商品についても倍率が高く(当選倍率25倍まで上がる案件も!)、しぶとく申し込む忍耐力が必要です。
それゆえ、そもそも商品の買い付けは「思ったようにいっていない」のが現状です。
目標利回り5.1%の投資案件を購入でき、下記のとおり運用状況としては悪くないのですが、「手持ち資金を寝かせず活用していく」という観点ではややもったいなさがあります。
なるべく計画どおりに無駄なくお金を運用したい方には、「オルタナバンク(旧 サムライファンド)」の方が便利に感じました。
買えればラッキーですが、買えなければタンス預金と変わらず「実質利回り0%」です。
ただ、利便性の点で触れた通り、入出金は即時に反映され、振込にかかる手数料も発生しません。
他のサービスで細かな手数料が取られる中、サービスの利用中に付随費用を伴わないのは非常にありがたい点です。
もちろん、口座開設・保有については無料なため、口座を持っていても損はありません。
したがって、こまめに入出金を管理できる方は、購入商品の機会・幅を広げるためにクラウドバンクを活用する余地は十分あるかと思います。
なお、Crowd Bankの公式Twitterでは商品のリリース情報を逐一発信してくれます。
買い付け機会を少しでも逃さないためにも、フォローをおすすめします。
クラウドバンクを使う場合は、サブ的な位置付けで活用していくのがオススメです。
<実はこんな使い方ができる!未成年口座の開設>
オルタナバンクが対応しておらず、クラウドバンクは対応している内容に「未成年口座の開設」があります。
2023年3月時点で子供用のソーシャルレンディング口座を開設できる会社は2社しかなく、そのうちの1社はクラウドバンクになります。
子供用のお金の運用となった場合、少額でも高い利回りを見込めるソーシャルレンディングは効率的な運用方法となり、クラウドバンクは非常に便利です。
実際私は子供用にクラウドバンクの口座を開設し、活用をしていますので、口座開設の手続きや運用方針が気になる方は下記よりご覧ください。
子供用口座も、大人と同じで口座開設・保有のコストはかかりません。
預金金利0.001%の今、ソーシャルレンディングで利回り4%を1万円間運用しただけで4000万円の預金と同じ利益が得られますからね。
利用者からの評判は?
SNS上で見られた主なコメントを紹介します。
安全面・運用成績に関するネガティブなコメントはなく、分配金の高さをありがたむコメントが多く見られました。
また、最近は競争率が高まり、完売までの時間が短いと嘆くコメントも見られました。
CrowdBank は投資楽だし、ある程度銘柄を買っておけば毎月配当入ってくるので楽しいです‼️
— 17時からバイト (@17baito) June 18, 2022
同じような系統のアプリも増えているみたいですが、やったことないです
今月度の分配金と、償還金が@Crowdbank_jp から入ったので、再投資完了。
— Travel-Junkie/Taka (@Taka_TJ1980) May 11, 2019
融資先の情報を開示してくれているクラウドバンクは、一番信頼がおける会社。
そろそろマネオから完全撤退して、クラウドバンクに乗り換えようかな…#ソーシャルレンディング#投資 pic.twitter.com/2WG10Q8MOs
多分10秒くらいで募集終わった、、
— kikyu_san@Crypto (@KikyuSan) November 29, 2021
最近競争率高すぎでしょ。。#CrowdBank#クラウドファンディング#投資 pic.twitter.com/n1Zl90Gx9I
デポジット口座が溜まっていたので、久々にクラウドバンクの太陽光と中小企業支援ファンドに各5万円投資完了。
— きたの (@kitano_income) January 27, 2022
どちらも、1億円超の募集でしたが、それほど時間かからず完売した模様です。#ソーシャルレンディング #CrowdBank #クラウドバンク pic.twitter.com/JlX49kto6c
裏を返せばオルタナバンクの人気がそこまでなのも利率ゆえと想像できますが、それでも年利4%を手堅く得られるのは、この低金利時代にかなり魅力的な運用法かと。
〜おわりに〜
クラウドバンクは過去の行政処分・延滞発生という点から安全性でのキズがあるのは事実です。
しかしながら、今まで償還した1500億円超の金額に対して一度も貸倒れを起こしていない実績は、そのキズの存在を忘れさせるほどに評価できるものだと言えます。
金融庁で警鐘されているように、昨今は儲け話ばかり先行し、高リスク商品に人気が集中したり、はたまた商品内容が記載と異なる詐欺行為も見受けられます。
ソーシャルレンディング自体は貸し手側が参入しやすく、また時間を取られることもないため、多忙な日々を送る方にとって大変便利なサービスであることには間違いありません。
利回りの高さはついつい気になってしまうところですが、運用先の安全性を意識すること、そして余裕資金でほどほどに取り組むことをお忘れなく。